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Channel: 英国式自転車生活
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初うぐいす

梅の花がまだ残っているうちに、今年はうぐいすがやってきた。 川でカラスが水を飲んでいるのを眺めていたら、ホーホケキョと聞こえました。姿は見えない。 うぐいすの声を聴いている間、川辺の静けさをも聞く。 これが日本の音風景の原点だと言う気がする。 山の林の丸いこんもりした中のどこかに「点」でいる。 音を観ずるわけです。この時空間が『観音』に通じる。...

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敗者多数の競争

インターネットの登場とともに、ほんの一握りの者だけが勝って大多数が負ける傾向が人類史上まれにみるほど進んだ感じがする。 家電とかカメラの関係の社員の間では、毎朝ほかの店の価格をネットでチェックして、それに合わせるのが日課となってきているらしい。 そうなると薄利多売の我慢比べになってくる。...

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スコーン

ちょっとお茶うけにする菓子がきれたので、戸棚を眺めると小麦粉の類で使ってしまわないといけないのが少し残っていた。 スコーンを焼く。簡単ですねぇ。鯛焼きよりずいぶん簡単(笑)。 本当はクロテッド・クリームがあると、英国らしいのですが、それもまた買いに行くのがたいへんだ。 バターとジャムでOKです。...

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中高年の軟着陸隠居

平安時代とか鎌倉時代とかに、山の中に草庵を建てるのに大枚をはたいて土地を買ったとは思えないのです。たぶん、その土地の有力者に頼んで拝領するかたちとかだったのではないか? 江戸時代より前、普通の人は退職金も年金もありませんから、隠居所の家賃を払えたはずがない。 日本は国土に山地が多く渓流も多いので、南画にあるような草庵を建てる場所にはことかかなかったでしょう。...

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そういえば、

ある程度の年齢になると、同じことを何回か別の時に、別のところで言ったりするようになるものですが、ジャックはなかなか面白いことを言っていた。 オリンピックのチャンピオンで、一世を風靡した彼が、『じつはサンツアーの外装変速器が好きだった』ということ。アレックスは自転車の組み立てとアッセンブルをジャックに頼んでいた関係で、そういうことに関心が向いたのでしょう。...

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自動操縦社会

なんでも囲碁の名人がコンピューターに負けたそうです。そのコンピューターは3つの点で革新的らしい。ひとつは演算速度の速いこと、さらには『認識』の力が優れている。囲碁では全体を俯瞰して、「ここが弱そうだ」とかいう直観的な判断が繰り返されている。そういうこともそのコンピューターは出来るという。さらには、過去の記録、ならびに演算結果から「これは負ける」という「手」はすべてメモリーから消去して、勝てるあるいは...

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人間間分断の側面

世の中はお彼岸で、墓参りの季節。昔、少年時代は普段は会ったこともない遠い親戚と顔を合わせたりしたものですが、最近そういうことはさっぱりない。 みんな忙しいようで、個別に墓参。この頃は転勤などでもずいぶん遠くへ飛ばされるので、地理的にもそういう人たちが顔を合わせるのが難しい。...

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総メッキだったらぞっとする

連休中は3時間ほど戦前のフレームにとりかかれました。クロームメッキと言うのはしまつが悪い。 毎回言っていることですが、クロームと鉄のイオン化傾向の差で、そのミクロン単位の隙間に水の分子が入りこむと、天然の状態ではだいたい雨水が酸性になっているので、メッキ部分と本体の間で、『短絡電池』のような具合になって、下地の鉄が溶かされる。 かくして、表はメッキで綺麗でも場所によってはペリペリ剥がれます。...

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歳は逆行しない

私ぐらいの歳になると、友人の両親も後期高齢者が多い。みなさんたいへんです。 風邪とか筋肉痛ぐらいなら、寝れば明日は治っていることがほとんどなわけですが、加齢による衰えはそうは行かない。 歳をとるほどに若返ってゆくことはないわけですから、だいたいほとんどの人が40代半ばを過ぎる頃から老いを自覚する。目が見えづらくなったり、反応速度が落ちてきたり。...

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週末の思想、ブリュッセル

ブリュッセルの空港と地下鉄でいたましいテロ事件が起きましたが、私は感無量です。 私が生まれて初めて踏んだヨーロッパの土地はブリュッセルで、乗っていた飛行機はサベナ・ベルギー航空だった。 窓の下に初めて見るヨーロッパの光は感動的で、ブリュッセルには白い蛍光灯などがないので、巨大なシャンデリアのように見えたことを覚えている。...

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あまのじゃく

土曜日に或る人から、よく訊かれる質問をまたされた。 『お金を気にしなかったら、何のクルマが欲しいですか?』 たまたま「宝くじは1枚からでも買えるらしいよ。」と言ったらその話になった。 たとえ3億、10億当たっても、今の私は自動車に浪費するつもりはない。やることは他にいくらでもある。...

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80年分のスケール

毎日30分でずいぶん剥がせました。メッキの下は「まあ、こんなもんか」ぐらいでした。このフレームはレイノルズではなく、世界最初の自転車用クロモリ・チューブを作ったアクセル&ポロックのもの。 すこし砥いだらかなり滑らかな鉄肌に戻った。 これからバフをかけて表面をさらにすり減らし、酸で洗って表面を溶かし、電解液に付けて合金中の炭素を抜きだしてクロームメッキをして、、、(爆)。...

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グランツーリズモ

グランツーリズモという単語はいまや『実体のないもの』になりつつある気がする。 この単語のそもそものもとは英語の『grand tour』から来ているわけで、グランド・ツアーとは何か?と言うと、ラテン語やギリシャ古典を学んだ学生が、最後の仕上げにギリシャ、ローマまで大旅行をして、学んだことを実地で見てくる、いわば単独や2人ぐらいで行う旅行のことを言った。英国のgrand...

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おもちゃと知的発達

先週友人のこどもにあげるものをさがしに、ちょっと「おもちゃざうるす」に行ってみた。 いや~、寒々とした感じ。極彩色と蛍光色の箱が天井まで積んである。こういう場所でおもちゃを選ぶこどもは、『すべてのものは工場から来る。箱の中に目当てのものが入っていれば、それを生み出したり、手を下して作った人などどうでもいい』という感性が染み込むのではないか?...

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フレームバッグ

自転車のダイヤモンド・フレームの中に付けるバッグをフレームバッグと言いますが、このフレームバッグ、最初は角の部分に工具などを取り付けるものがはじまりでした。しだいに大きいものも現れ、出し入れが頻繁でない場合、この収納場所は便利。重量のかかる具合から、持ち歩いていることがあまり気にならない。...

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最新電子制御変速器

今年の春はこれと言った目ぼしい自転車関係の新製品が見当たりませんが、ただひとつ、試作が水面下で進められているのが、 『ゲーム感覚を取り入れた電気信号式リア・ディレイラー』です。 これはブレーキレバーのところに変速スイッチを付けるのではなく、ダウンヒル・バーの根本にプレイステーションのコントローラーを取り付けるようになっている。...

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純銀時代

「黄金時代」というのがあるのだから「純銀時代」というのもあってよい気がする。しかし、聞いたことがない。 時代それぞれに味があり、風情があり、それが歴史を見ていると10年続かないことすらある。 私が好きな英国はチューダー朝からエリザベス朝。そのあとはジョージアンが好み。ヴイクトリア朝は一時期のみ。後期ヴイクトリア朝のものはむしろ積極的に嫌い。...

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Folly

はじめてFollyというものを意識して見たのはどこだったか?覚えていません。18世紀のジョージアンの広大な屋敷のはるかかなたに、斜めに傾いた古代の塔があって、「あれは古代遺跡か?」と訊いたら「Follyだ」という答えが返ってきた。 ケンブリッジシャーだったか?サマセットだったか?ウィルトシャーだったか。...

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春の喧騒

花見と言うのはどうも始末が悪い。行くのも癪ならば、行かないのも癪だ。 天善が編み出したやりかたは「通りすぎる」という方法だった。客人との会談をすませると、一鞭あてて清水の坂を目指した。途中で「天善先生!」と声をかける者があった。見れば『らぶらどる』などという洋犬を連れた知り合いであった。 「運動でございますか?」 「いや、花見など。」 「風流ですこと。堤の桜でございますか?」...

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その人が出る

パソコンのなかの古いファイルを見ていたら、ごくごく初期、イタリアで作らせた私のフレームの写真があった。結局、そのビルダーのフレームを私が気に入らず、みずから日本でやり始めるはめになった。 実際、そのイタリアのフレームは「生ぬるい、走らないフレーム」だった。強度試験をやってみたらそれもダメ。 そのイタリアのビルダー、勝手にフレームチューブの指定径を変えて、モダンにしようとしている。...

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