$ 0 0 梅の花がまだ残っているうちに、今年はうぐいすがやってきた。 川でカラスが水を飲んでいるのを眺めていたら、ホーホケキョと聞こえました。姿は見えない。 うぐいすの声を聴いている間、川辺の静けさをも聞く。 これが日本の音風景の原点だと言う気がする。 山の林の丸いこんもりした中のどこかに「点」でいる。 音を観ずるわけです。この時空間が『観音』に通じる。 駅のプラットフォームでスピーカーからうぐいすの声を流すなどと言うのは余計なことだと思う。