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Channel: 英国式自転車生活
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豊かに生きることと経済成長

私がはじめてヨーロッパへ降り立った時、第一印象は『ああ、いままで騙されていたな』ということでした。 その当時、日本は世界で2番目に豊かな国である、やがてはアメリカも追い越すんだ、イタリアも英国も怠け者の国でいまや3等国、という意見が大勢でした。 「オレ、アメリカ英語やめて英国英語に切り替えるわ」、と言ったら、みんなにどうかしているんじゃないか?と言われた。...

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塀と壁

私のうちは戦前・戦中は田園調布に住んでいました。そこから井の頭公園の近くへ移り、荻窪へ移り、明治神宮の近くに移り、世田谷区へ再び移り、八王子へ移り、今のところへ移った。 没落の歴史(笑)。 よく聞かされた話は、戦前の田園調布では『家に塀をつくらない』という不文律があったことです。 いつしか、日本の高級住宅地は『要塞化』した。...

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丁寧な毎日

昨日、夜9時ごろある喫茶店に入ったら、75歳ぐらいの老人に挨拶されました。帽子をかぶっていたので気が付きませんでしたが、良く知っている珈琲の焙煎師でした。 その人も悠々自適。お客がその人の喫茶店へ、自分の手作りの漬物などを持ってきて、高齢者が漬物を食べつつよもやま話。思い出したように珈琲。たまに孫娘が登場して「どうしてお爺ちゃんはマスターって言われてるの?」とか言っている。...

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Pleasure of the hunt

日本では古いものを嫌う人がけっこういます。新しいものでないと嫌だという。 1970年代、私は屑鉄屋をまわって、サンツアーの竹の子バネの変速器などを集めていましたが、よく、その当時『消費は美徳だ』と言われて、新しいものをどんどん買って使い捨てろと言われました。 どうして、そういう古いものに昔から心惹かれたのかわからない。ただ、『見たことがないものが面白かった』最新型は簡単に見られましたから。...

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欺瞞の海

「何でも多磨の里を騒がしていた『火付けの赤ねこ』がついにお縄になったそうでござるな。」 「うむ。余の朋輩も、拍子木を持って夜回りをいたして居った。しかし、赤ねこは頭の切れるもののようで、夜に警戒しておると、白昼に動いたり、大胆不敵な者であった。」 「天善殿は事件の最初の頃から、青年に違いないと言っていたのを思い出した。」 「さよう。じつは今回の事件は、余にあることを思い出させたのだ。」...

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Pay attention, 007

先週、避難訓練がありまして、参加したのですが、まあ、どうなのかな?と思いました。 まず、『コンクリートの建物が傾いた想定』というので、外へ出るというのですが、上の階に住んでいる建築家の人と話していて、お互いに「そうなったら、鉄の玄関ドアは変形して開かなくなるでしょうね」と話していた。 うちはバールがあるし、トーチすらあるので何とかなりますが(笑)。...

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おでん

寒くなったのでおでんでも作るか、と決めました。 しかし、まあ、今の世の中、自然の「正しい味」のおでんというのが難しくなりつつあります。 私はコンビニのおでんの臭いが我慢出来ないほうで、あの臭いがすると嫌だなと思う。 たまたまずいぶん立派な大根を送ってくださった方がいらして、最初は牛肉と大根、そして今日はおでん。...

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疫病VS知恵

何日か前、日本の死んだ鴨から鳥インフルが見つかったそうですが、やがては人間にもうつるところまで変化し、パンデミックになると科学者は予測している。 エボラはあるし、私がこどもの頃にはちょっと考えられない世界になっている。 昔は『遠い昔の話』と考えていたペストの話を、最近久しぶりに引っ張り出して見ていました。...

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現物の力

私がはじめて英国へ着いて、古い建築を見た時、じつに奇妙な感動があったのを覚えています。 電気がないのに内部が実に明るい。 雨が降っていても、曇っていても、けっこう不思議な明るさがあるのです。ところが、それがちょっとわからなくなるのは、1820年を超え、初期ヴイクトリア朝になったころの建築で、これはランプやガス灯の発達と関係があるのではないかと思う。...

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憩いの場

ここ10年ぐらいの間に、ひとつ私が気が付く変化は、『日本で家の中も外も同じ』という人がずいぶん増えた気がする。 これは1990年より前には、私は少なくとも1度も見たことがないのですが、コンビニの前で座り込んで酒を飲む、あるいは食事をするのをけっこう見かけるようになった。...

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空の色にぞ驚かれぬる

黄葉も美しい。それに映える空の色も、春まで見渡せるような美しい青でした。 この時期の空気は『吸った気がする』。 どこへも出かけられない秋でしたが、よく見ると、どこへでもくまなく、同じ美しさは浸透している。

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写真整理

写真はたまる一方。年末なので、紙物の身辺整理を寝る前に必ずやるようにしている。写真を分類したりもする。そうしないと、求める紙や写真がすっとでてこない。年が明ければ役所の書類のためにさまざまなものが必要になるし、今からやっておかないと困る。 震災の後、八王子の別宅を引き払ったので、家の中は収拾がつかなくなっていた。寝る前の1時間でも必ずやるとずいぶん変わって来る。...

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新しい本

双輪皇帝より、丁寧な手紙と書籍が届く。う~~~~ん。彼はすごいですね。期日指定で私の誕生日に合わせてきた。 やはり、世界的な一流会社の総帥というのは、細部まで目を配り、人の心に訴えかけ、忠誠心を引き出す天性のカリスマがあると思う。私にはちょっと真似が出来ない。これはあそこの製品にも同じ気配りと配慮があると私は考えている。ものの信頼性をみればはっきりしている。...

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クリスマスが近づいて

考えてみると、この半世紀で世の中ずいぶん変わったと感無量です。ずいぶん情緒がなくなった。 私がこどもの頃、クリスマス・ツリーは珍しく、銀座の不二家ぐらいしか飾っていなかったのを覚えています。聖路加病院のが立派なので、父と車で見に行ったりしていた。...

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ネガ整理

古いネガがずいぶん出てきて、一部スキャナーでとってみましたが、カラーネガは劣化が早い。 25年ちょっとでずいぶん色がミドリが強くなっている。やっぱり写真は白黒に限るな、と思う。...

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谷保天神クラシックカー集会1

今年も谷保のクラシックカーの集会へ行ってきました。不景気のあおりか、やや少なかった印象がある。 しかし、今回は、おおっ!ブガッティのT35(?)がいたので感激(右ボンネットに丸い穴があるのでスーパーチャージャー付きか?)。う~~ん。天才の作るものは古びない。動かしようのない比例で出来ている。私はエンジンをかけたティアルはまじかで見たことがありますが、今日のはジャギュアの6発ではなかった(笑)。...

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谷保天神クラシックカー集会2

しかし、私は今年は国産車にいっそう心惹かれた。日本の黄葉風景の中で、ダットサンやサニーが外車勢には出せない風情を醸し出しているのが濃厚に感じられました。 私は若いころはダットサンよりオースチン・セヴン・チャミーに惹かれたものですが、さんざん英国三昧をやってきた今、「やっぱりダットサンいいな」と思う。 その細部に宿る日本の実直さというのか、ヨーロッパ物にはない日本の美学が良いと思う。...

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現物の力2

日本ではよく「日本は木の文化で、西洋は石の文化だ」などと言いますが、「なんという紋切り型な表現」と思います。 英国ではさまざまな部族がいて、ケルトが来て、アングルが来て、サクソンが来て、ヴァイキングも来て、ノルマンも来て、きわめて多層的な文化がある。...

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選挙は買い物ではない

日本に戻ってきて、いつも非常に違和感を覚えるのが、選挙民の熱の低さ。それと「入れたい候補者がいないから行かない」とかいう人の多いこと。 「誰がなっても同じだから投票に行かない」という人間の多いこと。 ヨーロッパ的に考えれば「白票を投じる」などというのも、『戦略的頭脳を欠いた人の、カッコつけの自己満足でやることで、現状を変えることには何一つならない愚行』だと私は考える。...

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さまざまな基準

今朝方、6時ごろずいぶん古い友人が夢に現れた。まあ、同級生ですから彼も同じように歳を取っているはず。ず~~っと朝食の準備をしているときも、朝食を食べている時も、仕事前の下準備をしている時も、「なんであいつが夢に出てきたのかな?」と考えていた。 気がついたのは、彼の声がSHINZO ABEにそっくりなこと。その同級生も長州から明治になって東京へ出てきた家でした。考えてみれば、彼とSHINZO...

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