今年も谷保のクラシックカーの集会へ行ってきました。不景気のあおりか、やや少なかった印象がある。
しかし、今回は、おおっ!ブガッティのT35(?)がいたので感激(右ボンネットに丸い穴があるのでスーパーチャージャー付きか?)。う~~ん。天才の作るものは古びない。動かしようのない比例で出来ている。私はエンジンをかけたティアルはまじかで見たことがありますが、今日のはジャギュアの6発ではなかった(笑)。
しかし、見て歩くと、昔のクルマの構成部品の作りの良さ、質感、コストのかけ方は半端ではない。
こういうのを見た後では、現代の車両は『分解できない、保証期間中は壊れないトースターの同類』という印象がある。
しかも、その時代時代で完結した美学で、小型大衆車でも、何一つ変えたくない完璧な比例とプロポーションで出来ているのがよくわかる。
TR3もMGも動かしがたい完璧な比例の美学。そして、古いダットサンもじつに嫌みがなく、なんとも愛らしい完璧な比例に思える。音も実に良い。
アストンもじつに英国的な美しい曲線でまとまって、私はDB5やDB6より好きだ。
なんでも低く、流線形にすればカッコよくなるものではない。木漏れ日の中をゆく古いクラウンの威厳と優雅さ。これもまた今の自動車にはない格調を感じさせる。
こういう自動車を見れば見るほど、現代の自動車は堕落しているな、と感じる。
その背景にでているオーラというのか、ライフスタイルそのものが、自動車の背景に輝いている気がした。