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Channel: 英国式自転車生活
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愚かな本能

三年ほど前、ある大学の先生と話していて、「コンピューター・ゲームの影響なのか、うちの大学の生徒でも、調査のための小動物を集めるのに、1~2匹いれば良いものを、一人一人で、すべて一匹残さず何十匹も捕まえる生徒がものすごくいます。『そこの場所にいなくなったらサンプル調査にならないから、そういうことはやめろ』といっているんですが、改まりません。理科系の生徒でそれですから、ゲームでそうとう頭をやられているの...

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1分の1で考える

私はどうもパソコンの小さい画面で図面を見るのが苦手です。画面だとわからない部分がある。 面白いもので、いま組んでいる職人さんもそうで、彼も考える時には1分の1の図面を描いてみると言っていました。 そういう人はじつは意外に多い。カーボンファイバー・モノコック・フレームの父マイク・バロウズなどはそれよりさらに一歩進んでいて、図面を描かずにいきなり作ってゆくと言っていました。...

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ゆるキャラ VS 古典娘

自転車でくにたち文化圏に入る人は、だいたい「ちゃめこ」を目にします。これはなんとなくジワジワ滲み込んでいて、彼女を見ると「ああ、くにたちへ入ったな」と思う。 そうしたら、見慣れない新しいキャラクターを発見。何かと思ったら「駅舎」なんですね。 歩き方がなんとも「やるき満々」で気合が入っていました(笑)。...

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今日はずいぶん大きい虹が見えました。見る見るうちに消えて行き、見えたのは正味5分ぐらい。得した気分になった。最初は一重で、それが二重になって、薄れて消えていった。 近くで一眼のカメラを持った女性が場所を探してウロウロしている間に消えてしまいました。 数百年前の昔、こういう物を見た不思議な感覚がさまざまな宗教美術のなかの後光とか光背の表現につながったのだろうと思う。...

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角煮と思い詰め

食べ物は値段ではない。美味いものを食べさせよう、とか身体にいいものを食べさせよう、とか思って作っているかどうか?が大きい決め所に私にはなる。 安くても、盛りがよくても、そういう点で納得できなかったり、なんだか儲けるためだけに味を良くしている下心が見えたり、あるいはコストをいかに下げるかにやけに熱心だったりすると白ける。...

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用の美

キャリアを作っていて思うのですが、キャリアと言うのは「その自転車の使用目的」や「応用の可能性」をかなり決定すると私は思う。 天板が小判型で小さいフランスのグローブ・トロッター型ではバスケットはずり落ちる。まず載りません。 実用車の真四角に近いものではパニアバッグやサイドバッグはまず付かない。サイドバッグも付き、天板に何か載せられるというのは在来の形状ではありません。...

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器の文化

英国時代のこと、同じ家に住んでいたスペイン人のモンッエが洗っていた皿を取り落とし、危うく割りそうになったときのこと。 私の骨董のお師匠さまG.C.が、 「Careful!それは壊したらたいへんだぞ。」 と声をかけた。 私もその皿は、主人のAがたいそう気にいっていて、それしか使っていないのを知っていました。壊したらたちどころにAの知るところとなる。 G.C。は、...

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その国の魅力

この歳になると、あと何回海外旅行ができるのかな、と諸行無常を感じます。 20代は多い時は年に6回海外に出ていましたから、ずいぶんおとなしくなったものです。「あと残りの回数をふりわけるとしたらどこか?」というのは大きい問題です。 逆に言うと、「二度と行かずに人生を終えても後悔しないのはどこか?」というのも考えざる終えない。あるいは国でなく「都市」でもよいのですが。...

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99%印度屋

どーもここ数ヶ月間、不完全燃焼で、カレーを食べた気がしない。 「ああ、私は天竺を食べている」と言う気分にさせてくれるところが必要。どうもネパール式インド風カレーはもやもやしていてストレスがたまる。 だいたいネパール人の調理人はインド・カレーなんかまかないで食べてませんから。ネパール式の味噌汁のようなスープカレーを『ねこめし』のようにごはんにかけて食べている。...

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炎のちから

12月になるといつもイタリアから日本へ戻ってくる方がおりまして、この時期はその方と会うのが恒例になっています。その人もやはり二輪関係のデザインと設計の仕事をしている。 今年でた話題は、『現代のものはなんでも出来た時が一番綺麗で、それからどんどん汚らしくなってゆく。これがなんとかならないか?』という話でした。つまり、使い込むほどに味と貫禄が出てくる二輪車。...

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日曜日の朝は

だいたい日曜日の午前中は時間的余裕があるので、「朝のお茶でも」と言う気になります。 日曜日の早朝から音を出すのは気まずい。 そういう余裕があるときには和菓子。土曜日に通り道で買った。 ここのきみしぐれは美味い。きみしぐれのなかには、タマゴが生臭く感じてダメなのもありますが、この店のはいつも美味い。 季節のお菓子の「宮の雲」というのも美味かったらしい、、、私は食べなかったのでわからず。...

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変わらぬやりくち「何も知りませんでした」

昨日は夕方倉庫へフレーム小物を探しに行ったのですが、木箱の中に古い雑誌を発見。しばし杉浦民平氏の文章に読みふける。 今から40年ばかり前に書かれたものなのですが、これは今のことか?と錯覚してしまう。 彼は縄文時代の貝塚のあるあたりに住んでいて、まわりには東大寺の瓦が焼かれた釜跡がたくさんあった。散歩の人たちが「東」と書かれた陶片をひろっていたと言います。...

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不可逆の世界

学生の頃、「循環する時間」と「創世から終末までの直線的時間」というのを哲学の時間にやった。 冬が来て、春が来て、夏になって、秋になりまた冬になる。そういう気候のところでは仏教のような循環歴史観になり、砂漠のなかでは、はるかな過去から直線的未来、そしてプツンと終る歴史観と言う風に教わった。 縄文文化は6000年から1万年近くそういう循環する世界のなかで世代交代をしていたわけです。...

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あわてろ!

12月は日が短い。昼間なんとかループトップ2台のフレームのめどを立て、3時ごろから日没まで、補強用のラグを削り。古いボカマのラグ。何の変哲もない切り込みがはいっただけのものを、それらしいフィッシュテールにカット。荒削りするとき機械を使うと火花でまくり。スゴイ固い。「こんな材質のラグはきょうびありませんぜ、旦那。」...

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植物は準備をしている

ふとみるとランに花芽が出てきている。まあ、このまま来春まで膠着状態で歳を越し、咲くのは来春でしょう。実は梅などもすでに花芽が出てきている。 12月は植物にとっては再生のきっかけの月なんですね。 てんとう虫はウロウロしていたので捕獲して日あたりの良いベランダのものかげへ。これももぐってゆきました。一匹七星てんとうが、風呂場の天井の隅を冬眠場所に決めたらしくもう4日ばかり動かない。...

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クリスマス・カード

メールが流行るにつれ、クリスマスカードもめっきり減った気がします。実際、かつては300枚ほども届き、こちらから出すほうも来たのに返すほうもたいへんな負担でした。安くても、気がきいたのは250円はする、なかには巨大な500円ぐらいするのを寄こす人もいるので、そういうのは(ほとんどが海外からのものでしたから)相応のものを送り返すのも郵送料がかさむ。郵便局にとっては稼ぎ時だったことでしょう。...

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無駄につくる経済

うちで使っている急須が小さいので、もう少し大きいものと思ってここ3年ばかり見ているがこれは、といったものがない。だいたいこういう時、私は待ちます。これはデザインのせいであったり、質感のせいであったりさまざまですが、「はんちく」なものを買えば必ず買いなおすはめになるので、節約のためにも買わない。...

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技は一代のもの

技はその人一代限りのものだと思います。これはこの歳になるとひしひしと思う。それを末代までの宝とするには『流儀』に変換されないとならない。 そういうことを最初に考えたのは西風の翁が「名人は一代限りだ。メフィストの親爺もそうだったし(メフィストは自転車のリムを作っていた)、ルネだってそうだ。親子だって違うんだ。」とよく言っていたとき。...

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SHIは誰のものか?

このところよく考えるのはこのタイトルのことがら。書き方がおかしいのは、最近のコンピューター世界では、ブログの内容に反応するので、ソーギ家とか破課石の広告が出ないようにするため。 つい最近ご近所の方がNAくなられて、救急車が帰ったと思ったら警察の車が来た。なんでも自宅でSHIんだ場合は、一応事件性がないかどうか調べに来るのだそうです。...

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安売りの裏の口減らし

昨日、帰宅途中にタイ料理屋へよりビールを一杯。One for the road. よく顔を見る常連さんがいて、昨日会社をクビになったのだという。...

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