雨の日のしあわせ
昔は「晴耕雨読」をやすらぐ生活の理想としていたわけですが、時代が進歩するほどにそうした生活は難しくなりました。 雨露しのぐ家があり、雨の日に雨に濡れないですむしあわせ。 いまでも少し古風な職人さんのところへ発注とかあがったものの引き取りにゆくと「足元の悪い中、、」という枕詞がつきます。...
View Article「人間」という名の端末
この雨で、関東のサクラもそろそろ終わりでしょう。今年は寒いこともあって、2週間以上も咲いていました。満喫した。雨を受けて新芽も伸びるでしょう。 私はしかし、どちらかというとサクラより梅が好きです。あの春の前触れとなる香りが好きです。 世の中が花見に盛り上がる中、私が毎年楽しみにしているのが、うちの倉庫の近くの花。おばあさんが絵のように畑をたがやして唐辛子を育てている畑のへりに群生しています。...
View Articleうちのが出てる
週末はうちの車輌が手許に渡った人二人とあって、その翌日はもうひと方と電話で話し、その後の様子を確認。みなさん具合がいいようで、前に乗っていたものよりずいぶん楽でそれしか乗らなくなるのがほとんど。腰痛のあるかたも、うちの車輌ではまったくでないとのこと。めでたしです。...
View Article日本のことなかれ主義
このところ、やや疲れ気味で、集中力が長続きしない。 もうずいぶん前、10数年ほど前のことですが、ある自転車雑誌に「多摩川の道路を自転車道路と歩行者道路にはっきりわけて、2本道路を作り、無意味な護岸工事をやめる提案を雑誌がしたらどうか?」と提案したことがありました。...
View Article部品取りにするべからず
昨日、ちょっと思うところありまして、ジャンクの掛け時計をひきとりました。 動かない。地震で壁から落ちたらしく、ケースは壊れ金彩の硝子は割れている。文字盤は剥がれて剥落している。...
View Articleもう一度行きたい?
いままでずいぶん多くの国を旅したり住んだりしましたが、「どこの国が好きか?」と言われると、心中複雑です。 これは「おとうさんとおかあさんとどっちが好き?」とこどもに聞くようなものでしょう。ただし、「いままで、学校で、何学年の、どのクラスにいた時が好きか?」と訊いたら、誰でも比較的容易に答えられるのではないか?...
View Article最後の一羽かもしれない
いまだにウグイスがいない多摩地区。交通公園の向山には毎年何羽もくるのに、今年は一羽もいない。一羽だけ遠くで鳴いていた場所へ夕方行ってみました。ウグイスは夕方でも鳴くので。 丘の上から鳴いているのが聞こえました。一羽だけ。果たして配偶者はいるのか?...
View Article地べたでいくら
かつて、このあたりにはお寺の大伽藍と平安時代の豪族の荘園がありました。 つい数年前まで、その風情が感じられるところが、荘園あとにあったのですが、突如として木々が切り開かれて、駐車場と建物が出来、黒々としたアスファルトが敷きつめられたひろびろとした駐車場になってしまった。...
View Article紅毛茶房
「なんでも、山陰のほうに病米利加國の茶房ができたそうだ。なんでも100人も並んだそうな。」 「哀れ。先の欧羅巴大戦争の時、病米利加國の兵士たちが伊太利亜に上陸した時のこと、彼らが言ったそうだ、『これは不可思議なこともあるものじゃ。なんと伊太利亜にぴざがあるぞ!』。今の日本國も大同小異かもしれぬ。」 「ははは、これは手厳しい。」...
View Article分不相応
その昔、アマテイとストラッドの聞き較べなる催しがあって行ったことがあります。 「いや~~、カンベンして」というくらい下手だった。なんで、もっと上手い人に貸し出さないのかな?というのが正直な感想でした。 なにごとも「つりあい」ということがある。...
View Article日本のちからの素
サクラは昨日の雨と風ですべて散ってしまいました。今日はそのおかげでみごとに新芽が出ている。 淡い翠が、これからずんずん深い碧へと色が変わり、夏には緑になる。 世界を旅して、これほど季節が美しく変わるところは地球上でかなり限られています。 満開のサクラをあきらめ、手放すところで、新緑の美しい翠が手に入る。...
View Article本物 VS 贋物
最近、なんでもテレビドラマで人気俳優が開けると「きーーーん」と音のするライターを使ったとかで、一部でその手のライターが人気だそうです。その名をデュポン。 その人気にともなって、贋物が大量に流通している。...
View Articleはやまることなかれ
週末は友人のお誘いで、ある舞台を見に行きました。その人も出演したのですが、「テーマは来てのお楽しみ」ということでした。そのテーマは若者よ、みずから命をたつことなかれ。なかなか面白かった。観客はほとんど20代から30代前半ぐらいまで。 私もじつは過去、何度かもはやこれまで、と思ったことがあります。しかし思いとどまった。 生きていてよかったというか、そのあと良いこともたくさんあった。...
View ArticleSTIで育つと片手放し出来ない?
これはまったく奇怪なことなのですが、最近良く聞く話に、「ハンドルから手を離すのは危険だから、握ったままでギアチェンジが出来るものにして欲しい」というのがあります。つい2~3日前もそういう話がありました。その人はカーボン・フレームの自転車にSTIレバーを使用している。...
View Article退歩・退化
なんだか日々のニュースが、昔は目にしなかったようなニュースばかりになっている気がします。 どこかの国ではミサイルだなんだと騒いでいる。強烈な放射性汚染物質を冷却した、ただごとでない汚染水は漏れまくっている。棍棒を持った類人猿なみの暴力沙汰が起こる。家族もなにも関係ない。こういう話は25年前にあっただろうか?と思う。...
View Article鳥インフルエンザ大流行2段階前
ネットのニュースに、今日鳥インフルエンザ大流行2段階前の見出しがあって、中国から株をとりよせ、ワクチンの開発を急いでいるとありました。 私はそれを見て、過去の事例から考えて、ワクチンの開発には時間がかかるだろうし、また大流行した時、生産も間に合わないだろうと思いました。 そのあたりは文春と新潮の今日出たものに詳しい。...
View Articleプラスチック地獄
昔、「よそ見運転」の自動車にフルスロットルでつつこんで来られ、辛くもボンネットに飛び乗って、脚その他の粉砕骨折はまぬがれました。しかし、その後急ブレーキをかけて振り落とされ、背骨をやられた。昨日から、そこがまたちょっと痛いので、本日はバルケッタのトップチューブを曲げるのも力仕事も無理。...
View Articleセキレイは見ていた
私はいつも思うのですが、人間が自然を壊している時、「自然はそれを見ている」ということです。壊している人間は見られていることに気が付いていない。 昨日も途中の道で、例によって「清流河川ドブ川化工事」が多摩市によってすすめられていました。 この日もセキレイが工事を見ていました。セキレイも鵜も鷺もみんな見ている。彼らの思いやいかに。...
View Article