「かわいいだけじゃダメかしら?」
タイトルはフランス映画の題名。イザベル・アジャニが出ていたものです。私のフランス人の友人はアジャーニとのばさないで発音していた。彼女、たしかトルコ系が入っているので、アジャニのほうがそれらしい感じがする。 私は彼女がヴイクトル・ユーゴーの精神的に破綻した娘を演じた『アデルの恋』(だったか?)を見てスゴイ女優だな、と思った。ところがそのあと立て続けに3流映画に出て、評価が定まらなかった。...
View Articleヨーロッパの味
今日は某所で食事を出され、うへ~という感じ。よりによって、この私にカレーを出すとは。出来合いのルーで作ったもので、何と言うか『合成化学調味料と保存で悪くなったようなラードの味が、3時間後でも残っている感じ』。ずーっと気持ちが悪かった。 「民はこのような反自然のものを食べておるのでおじゃるか?」(爆) 帰ってからスカッとしたいと、冷凍庫から蒸気圧法用の豆を出す。...
View ArticleO脚とX字脚の問題
ここ20年ぐらいで、急激に素人さんが自転車に大量に乗り始め、ショップもアフターケアで乗り方などを教えないので、見ているとずいぶんよくないぺダリングをしている人が目立ちます。 前ページの警察官もそのO脚の例。O脚やX字脚のぺダリングは長年の間には膝を悪くする。...
View Articleブオナロッティ症候群
ミケランジェロ・ブオナロッティは、彼を失脚させようと、建築のほうでもライヴァルだったブラマンテが手を回して、彼の苦手な『絵』の世界に彼をしばりつけようと、システィーナ礼拝堂の天井画を彼に描かせようと画策しました。 ミケランジェロは「私の天職は彫刻家でございますので、専門外の絵画の方はどうかご勘弁ください」と固辞しましたが、聞き入れられず。...
View Article「たしなみ」
むかしはたしかに写真は紳士のたしなみだったと思います。そもそも高級カメラが買えるということは、ずいぶん生活に余裕があること。 また写真に撮って残すべき日常、もしくは余暇の時間があるという証だったでしょう。 そもそも、写真に残すような生活がないというのは、寂しいことでもある。私はデジカメ時代からスマホ写真の時代に移ってから、写真は「ねぇ見て見て」というコミュニケーションのものに変わった気がする。...
View Article一万円札のもと
蜂の巣みたいのがたくさんついている木。これは何かと言いますと、1万円札の紙のもと「みつまた」です。枝の先がみんな3つに別れている。これから和紙を作ればウハウハです(笑)。
View ArticlePeace to you
最近思うのですが、「ものを作る人」のこころは「ものを作らない人」にはなかなかわからない。 かつてZのお爺ちゃんが、「俺は人の見ている前では絶対組み立てや修理をしない」と言っていました。 以前、テレビチャンピオンで、あるビルダーがテレビクルーに出て行ってくれと言っていた「集中力でないんで」と。なかなか正論だと思う。...
View Article使ってゆくうちに味が出るもの
2年ほど前に、ある友人に戦前のヘッドライトを譲りまして、その彼が『こっちでいいんですか?』と言った。そっちは使いこんで実にいい味が付いているんです。もう一つの方は私は再塗装だと思った。 「こっちのほうが味がいいのに、本当にこっちでいいんですか?」 「いいよ。これのほうが君の車両に合うだろう。自分の分は下地だけの状態でみつけたフレームだから、どのみちフレームは新しく塗らなきゃいけない。」...
View Articleどんど焼き
どんど焼きが今日、ひのたまはちおうじのあちこちで行われました。 うちの町内では毎年、焼き芋、甘酒、豚汁、非常災害用の米の炊き出しと決まっています。毎年、この時期に同時に災害時用クラッカーも配り、備蓄を入れ替える。いわば、何かあった時の地域の予行演習のようなものでもある。昔からの日本の習慣はうまくできている。...
View Article徐々にずれる道
昔、コッツウオルドに住んでいる画家でたいそう良い絵を描いている人がいました。小品を一枚買ったことがありました。 その私の買った絵が欲しいという人がいて、譲ったので、もう一枚買おうと、その人の家を訪ねたことがありました。ウイルトシャーの新しい家を訪ねると、人も羨むすごい良い家でした。18世紀の家で、なんとも風光明媚なところに建っていた。 ずいぶん成功していた。 「どんな絵が欲しいの?」...
View Articleプールサイダー
インターネット時代になって、どうも世の中が陰湿になった気がして仕方がない。 私は日本というのは、伝統的に「顔なしの不特定多数に紛れて誰かを攻撃する」ことで、「仲の良い共同体意識を育てやすい体質」がある気がする。 いじめというのはその最たるもの。これはその文化の中に根を張る「ルサンチマン」と深いかかわりがあると私は考えています。 日本人でも帰国子女や海外生活経験者は、これをはっきり意識する。...
View Article荷物と自転車
関東大震災の時の絵をみると、けっこうリヤカーを引いて逃げている人の図が目立ちます。ワゴンやワンボックスを別とすれば、乗用車の一人当たりの積載空間はあまりない。 スポーツカーとなるともっとない。以前トップ・ギアで3人組がフランスへ行くとき、小ぶりのボストンバッグもフォードGT40に入らなかった。 無尽蔵の富を持ち、プラスチック・カード1枚で旅行をする人向きなのかもしれません。...
View Article質感の問題
このところの建築や乗り物系のものを見ていると、「ずいぶん質感が単調だな」と感じることが多い。 昔のもののエンジンのカムカバーの仕上げだとか、それは結晶塗装とか味わい深かった。自動車のウッドのパネルも、「木製」という感じがしない。樹脂の中に固められてしまった感じで、これなら木製である必要がないのではないか?という気がする。...
View Article一碗のなかに自分を溶かしきる
このところ、2か月~3か月、睡眠時間4時間前後なので、さすがに累積疲労もかなりたまっている。 私がこんなに飛ばしているというのは、天変地異の前かもしれない(笑)。 なにせ、納車を一日早めて、10日にしたら、翌日東北関東大震災が来た。あの時、なぜ万難を排して1日早くしたのか?虫の知らせというよりほかありません。...
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