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Channel: 英国式自転車生活
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危ない橋を渡る国

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学生時代、「国富論」か「富国論」か?正しいのはどっち?とやられました。

この1年で日本の富がずいぶん目減りした。日本の通貨の海外での評価は交換レートとして現れているわけですが、円の勢いがよかった時から見ると2~3割弱くなっている。1ドル80数円で推移していた時からすると、実際、現実的なところに置き換えて考えてみると、使っていない1000万円あると思っていた貯金が680万円ぐらいになっていたぐらいの計算になる。

これは自分が海外へ買い物に行かなくても、輸入のものがトマトケチャップから衣料品、パンにいたるまで価格があがってくるので『貧しさ』となり裏返って反映される。

多くのものを輸入している日本のような国では、これは極端に不利でしょう。英国がポンドがものすごく弱かった時、ロンドンのベイカーストリートのあたりは中東の人に土地を買い占められて、アラブ人街になって様相が一変した。輸出が増えるどころか国土を買われる危険も増えるわけです。

「囲碁」の世界でどこの場所を押さえれば勝てるか?というのは重要なことですが、日本は海外資本や海外の人に、ここ15年でじゃんじゃん水源地や富士山や皇居の周りなどを押さえられている。島のことでは大騒ぎするのに、そういうほうはまったく関心がない人が多いのに不思議な気がする。

そこへ『火事野』構想?どうかしているんじゃないか。丸の内から皇居を眺める海外からの人たちが、夜になると『火事野』へ行くのか?

日本の政治屋さんたちはご存じないだろうけれど、日本にいるアメリカやヨーロッパの1流企業のエグゼキュティヴの人たちは『宝くじすら買わない』。そういうのは『宗教的にいけないこと』なのです。これはアメリカのコンピュータ関係の会社の重役でも金融関係の人ですら多くがそう言っていました。

ではどういう人が『火事野』に集まるのか?ボンドがいなくてルシッフルばかり(笑)。

いま、南フランスがかなり治安が悪くなっているようで、事件の凶悪化がはなはだしいらしい。イタリアの悪い連中が懐かしくなるほど悪いらしい。あそこは『火事野』があるので、それを目当てに3か国から人が集まる。そのなかのロシアの連中もそうとうよろしくないようです。

それを聞いてYoutubeで最近のコートダジュールのようすを観て見ました。たしかにその3か国の人がたくさんいる。その3か国のうち2つが隣国の日本はどうなるのかな、と思う。ビザも簡略化ですと。

昨日、日本銀行が昨年12月に行った生活意識アンケートでは「ゆとりがなくなった」というのが半数を超え、物価はあがったと答えた人は79.5%にのぼっている。まあ、当然です。

いまはロシアの経済を破綻させようと、中東と組んで石油を安く誘導している国々があるわけですが、ロシアがコケたらヨーロッパもコケる。そうすると隣国は有利になるでしょうね。その市場をあてにせざるおえない。そうすると、そこでヨーロッパ技術対日本になるだろうと思う。双方の技術が流出する。

第一次大戦後、ドイツを虐めすぎて那智巣が出てきたという反省が英仏にはある。21世紀でそう言う記憶は薄れているのではないか?ほどほどのところで手を緩めるべきでしょう。逆に緩めて石油価格があがったら日本はそれが「LAST COFFIN NAIL」になる可能性がある。

さて、そういう経済総崩れになった時、『世界でトップに立つ商品を開発するだけのティスト』と『人もうらやむライフスタイルがないと生まれてこないデザイン』を作りだす土壌、それの試作とかを長年可能にしてきた中小企業が残っているのか?というと、私ははなはだ疑問に思う。

そういうなか、もし、富士山で噴火で都市機能マヒとか、あるいは琵琶湖~岐阜のあたりで桃山時代に起こったような巨大地震でも起こったら、円はもっと安くなり、経済は打つ手がなくなるのではないかな?と思います。そういうことが起こらないことを祈るほかない。

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