ホームルームのお時間
このところ酷会中継を聞いているとどうにも低レベルでやりきれない。 内容自体が希薄ということがひとつ。英国の中継をBBCで見たりすると、たぶん議論の内容と時間は、単位時間あたりで4分の1~5分の1だろうという気がする。 むこうではいちいち「◎×BO-RI大臣」とか議長が言わない(総利大臣?)...
View Articleおされるままにどちらまで?
昨日は多摩川の下流のほうで事件がありました。ここ2年ほどのあいだに、覚えているだけで2件あった。 1960年代、1970年代にそういう事件があった記憶がない。どう言い繕おうと、教育もしつけも、 社会も、ここ数十年でずいぶん荒んだのだと思う。 背景にあるのは、みんな『今しか見えない大人』になっていることと関係があると私は考えている。...
View Article引き返せない道
天善はかつての同級の友よりの連絡を受けた。不治の病を得て三年ほど職を休み、先ごろ復帰したのだが、いまだ完調ならず、それがもとで極度の鬱になったりする。 しかしながら、家を買いたる割賦があり、七拾六歳まで払い続け、働き続けないといけないらしい。...
View Article夢の普通急行
最近、英国でも日本から列車を買っているので、昔のようなユニークなものが少なくなりました。 自動車の白家電化ということが言われますが、列車も白家電化していると思う。 左端は1980年代にはまだけっこうありました。向かい合わせのシートの真ん中にドアがあり、駅へ着くと一斉にプラットフォームに降りられる。...
View Article両端の狭窄
「まあ、天善さま。そのような御召し物でいらっしゃるとは珍しいこともあるもの。変装か、斬り合いでもございましたのか?」 「いや。単に鍛冶場から着替えず直行してきたのじゃ。」 「火事場?火を消すのに奔走されていたのでございますか?」 「かじはかじでも鍛冶屋の鍛冶。馬力をかけぬといかんのでな。」 「景気がよろしいようではございませぬか。」...
View Articleお茶うけ
最近ではどうも林檎はあまり珍重されないようで、私のこどものころからすると、ずいぶん林檎はあなどられている。 私はこどものころから、親戚から箱で送ってもらってきたので育ったので、林檎にはずいぶん思い入れがある。英国時代にはよくサマセットの林檎を買ったり、とくに私のお気に入りは野性味たっぷりのCOXという種類。 日本の林檎の美味いものは世界的にもかなりレベルが高い。...
View Article眼見当
微妙にフレームサイズを変えているのと、それにあわせてキャリアの細部は変えています。サイズの大きいフレームだと天板部分を前後に伸ばしたり、わきの5mmのクロモリの丸棒の位置を、サイドバッグや水筒を付ける位置が、しっくりくるように変えている。 Vステーの開き具合も変えないと、フレームサイズによってはシートステーと視覚的に干渉してうるさく見える。...
View Article番蛇?
いままで気が付きませんでしたが、珈琲を飲みに入った店に番蛇がいました。 けっこう愛嬌のある顔をしている。 入り口にこういうのがいると縁起がよさそう。 ちゃんとつながれていた。
View Article逃げる場所
隠れ家というのは、私の少年時代、必ずしも建物の中とは限りませんでした。 それは原っぱだったり、樹の上だったり、丘の上だったり。 そういうところに「マウンテンゴリラの巣」のようなものを作り、陣取り合戦をやったりしていた記憶がある。 笹薮のなかに板で2畳ぐらいの部屋をつくったりして、誰にも教えない。仲間5人ぐらいで秘密にした(笑)。...
View Articleパリにドローン出現
なんでも昨日パリに5機ばかり、無人操縦の飛行機(ドローン)が飛んでいたそうで、フランスは警戒を強めているらしい。 うちへパリへの往復チケットの案内が来るのですが、それによると9万円ぐらい。ずいぶん安くなったなと思う。パリのレストランは軒並み売り上げが2~3割減だそうです。 ニュースによるとドローンは7か所のゲンパツの上も飛んでいたらしい。つくづく嫌な時代になったものだと思う。...
View Article田園紳士のすすめ
日本とフランスが似ているところは中央集権的なところ、首都にすべてが結集した感じのところだろうと思う。 これは英国とイタリアではまったく当てはまらない。フィレンツエが田舎でローマが都会で、みんながローマにあこがれているようなことはない。これはフィレンツエばかりでなく、シエナでもボローニャでもミラノでも同じだろうと思う。...
View Article記号生活
私がこどものころ、はじめて大きいカミキリムシを見た時は感動しました。今から考えるとミヤマカミキリでしたが、生まれて初めて見た時は、種類も何もわからなかった。 捕まえたいなと思っては見たものの、すごいアゴがあるし、触角はロッドアンテナのようだし、目は網の目で、怖くてどうやって捕まえたらいいかわからなかった。 被っていた麦わら帽子へ棒で落とし、帽子にシャツをかぶせて、ランニングになって家へ連れて帰った。...
View Articleとぼけた話
昔、英語の教え子を英国へ連れて行っていたときの話。 その人が東京都内の自分の住所のつづりをどう表記したらいいのか私に訊いた。 「日本語で書けばいいじゃないか。」 「でも、でも、でも、つづりが読めなくて届かなかったらいやじゃないですか。」(新人類、笑)...
View Articleあまり食べないという健康法
ある程度の年齢になったら、食べる量を減らし、かつ必要な要素がしっかり入っているものを食べると良いような気がしています。 ヘンな話、乳化剤、保存料、無しの無農薬のコーンフレークに、クコの実と松の実とを振って食べると不思議とおなかがすかない。もちろんほかにグレープフルーツ半分とかは食べますが。 これはオクラとゴーヤとタマゴをオリーブオイルで炒めて、白ごまをふってトーストに載せて食べてもおなかがすかない。...
View Article3度目の正直
本日は懲りずにこのあいだの店に行きました。 前回は「レジェ」という(フランス語で軽いの意味)珈琲が実は「アメリケーヌ」であったことがマイナスに働いたのか?はたまた、偶然にフィリングが不味いのを注文したせいかな?と好意的に考え、再挑戦してみました。...
View Article夕餉の場を探して
江戸にちょうど伊吉利諏國の王子が来ていた。天善は何回か、その王子の母である御妃にあったことがある。背の高い、か弱い声の御妃であった。 ある時は倫敦の剣仁屯で、ある時は佐摩節戸で。またある時は劇場で。 月女神妃は伊須羅武の人と結婚しようとしていたが、もしそうなっていたら、戒律により、こどもはすべて伊須羅武として育てなければならない。...
View Article非レッテル宣言
ここ2~3日のお客さんや職人さんとの食事の『はずれ』がモヤモヤ燻っているので、今日は自作。 ヨーロッパの中世の夜飯は意外とあっさりしていて、かつてはスープだけという記録も読んだことがある。 一部、ドイツ語圏ではそのなごりか、夜飯は火を使わない家庭も少なくない。デリカテッセンはそのあたりに発生のもとがあるらしい。友人に聞いた。文献にあたったわけではないので詳細は知らない。...
View Article地球に閉じ込められる日
ここ数日、ずっと考えていることがありまして、それは、全世界規模というのか、地球規模で階層わけが進むのではないかな?ということです。 いまや、日本で変速器のメーカーは、実質ただひとつなわけで(自国内で作っているという意味で)、世界的に見ても、名の通ったところは3つしかない。...
View Articleちいさい楽しみ
昔観た映画には、どういうわけか、「かつては裕福で本物の紳士だった人が落ちぶれている」というのがよく出てきました。 ディートリッヒの「モンテカルロ伯爵夫人」だとかベット・ディヴイスの「ポケット一杯の幸せ」とか。 そういう主人公は、みごとに「金持ちになり切る」(笑)。それは昔、そういうホンモノだったわけですから当然。ところが、彼らが貧しい生活をしても、やはり品格がある。...
View Article行動半径
人間いつまで、どのくらい動けるものか、まったくわからない。 まわりを見渡すと脳梗塞、脳溢血の人はいるし、そうなると自動車の運転も自転車も無理でしょう。 まあ、私も長年人間をやっているので、七時間立ちっぱなしで作業をしていると腰が痛い。 誰でも行動半径はどんどん歳と共に小さくなる。...
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