微妙にフレームサイズを変えているのと、それにあわせてキャリアの細部は変えています。サイズの大きいフレームだと天板部分を前後に伸ばしたり、わきの5mmのクロモリの丸棒の位置を、サイドバッグや水筒を付ける位置が、しっくりくるように変えている。
Vステーの開き具合も変えないと、フレームサイズによってはシートステーと視覚的に干渉してうるさく見える。
フレームサイズが大きいと、サドルが後方へよるので、天板自体を後ろに引かないとキャリアの用をなさない。
これは数字で一律に出せません。まずフレームを作ってから、それから微調整する。
『同じに見えるようにするには変えないといけない』わけです。
上にバスケットや革鞄を付ける可能性のある人には幅の広い方の治具でつくる。その幅自体は変えられません。まあ、そのあたりが理解されているかどうかというと、はなはだ心もとない。
あまりこちらの努力は評価されない気がする。世の中のキャリアはみんな既製品、出来合いになりましたから。