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Channel: 英国式自転車生活
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ホームルームのお時間

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このところ酷会中継を聞いているとどうにも低レベルでやりきれない。

内容自体が希薄ということがひとつ。英国の中継をBBCで見たりすると、たぶん議論の内容と時間は、単位時間あたりで4分の1~5分の1だろうという気がする。

むこうではいちいち「◎×BO-RI大臣」とか議長が言わない(総利大臣?)

むこうでは、常に「絶え間ない公開討論」状態なわけですが、観ているほうは、冷静にどちらに論理的に理があるかをしっかり見ている。literacyが一般公衆にある。

いまのキャメロンはじつにジョークの使い方がうまいのですが、微妙に彼は本質的な議論を空転させる。そこを英国の人たちは冷静に見ている。

ヴィジョンを対決させて、そこで説得、議論の弁舌術が戦わされ、リーダーとしての資質と頭脳があらわになる。

私は英語が衰えないようにエンターテインメントとして見ていると同時に、英語の議論のちからの向上のために見る。

小学生の頃から英語や英会話をやっても、まったくこういう実力は付かない。これは『相手の論理のおかしいところを瞬時に見抜いて、そこへ切り込む洞察力』が学生時代に育てられているかいないかだろうと思う。むしろ国語をやるべきでしょう。

そして、たぶん、この国ではまともな「議会討論」というものが、一度もホームルームで教育されたことがないのだと思う。それが酷会であらわに出ている。

学級会を見ているような気がする。

当たり障りのない挨拶から始まり、「順序よくハキハキと発言しましょう。どんなつまらないことでも自分の意見を言いましょう」みたいなところから、現在の状況からしてさしたる重要なことでない部分を攻撃して、自分のポイントを稼ごうとしたり、中傷してみたり、低級なヤジを飛ばしてみたり。

国際的な場に出て行くということは、英語で丁々発止、言論武道で勝負しないといけないわけで、前々から何回も言っているように、

『貼られたレッテルを剥がさないのもWeaknessとみられる』。

いや、そういう意識すらないくらいなら、不適格と言わざるおえない。

通訳養成などの場所で教えましたが、どうも試験の点数はとれても、昨今、まったく『外国語での議論でテクニカル・ノックアウトをとれる人材がいない』気がする。

ちょうど英国のジャーナリストがMiddle東で捕われた時の議会でのやりとりがYoutubeにあがっています。

PMQ's 27/06/2007-Tony Blair's last ever Prime Minister's question

David Cameron vs Gordon Brown-very entertaining

Tony Blair First PMQs as Opposition Leader

英語がわからなくても見ることをおすすめします。どのくらい違うかはっきりわかる。

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