初ミンミンゼミ
さきほど今年最初のミンミンゼミが鳴いていました。私がこどものころは珍しかったのですが、いまやずいぶん都市部で逆に増えた。 たぶん、人間社会の中でも、同じような、タイプの違うひとたちへの入れ替わりが起きているのだろうと思う。 これは英国でもそうです。めまぐるしく変わる世の中についていけない人たちも多い。本来なら、おっとりとして、いい具合に英国的に育つような人が底辺に沈んでいるのをよく見る。...
View Article麻縄の世
「天善殿、おかげんはいかがでござる?」 「まあ、よくはないが、ここ二月ほどの不愉快な出来事の連続に比べたら物の数ではない。」 「ほう。そのような?何でも頭を痛打して失神するまでになった者に、その後遺症を天善殿のせいであるといいがかりを付けられたとか。」 「それは全体の一部でな。その者の言いがかり、根拠なし審議に及ばずとお奉行様が途中でとめたのじゃ。」 「ほう。それはいかに?」...
View Article祖父によく似ている
ある極東の国にまた一人、世襲独裁者が出現したらしい。西欧的な民主主義の感覚からすると、議会の中の人たちは選んだ人たちの『代理』として行動する間接運営なわけであるから、TPP反対と言って選ばれておきながら権力を握ってみたらそれを推進するとか、大半の国民が核発電に反対している中、それをおしすすめるとか、そういうことは、アメリカ傘下のかつての南米独裁国家ならいざしらず、先進国七か国会議に出るような文明国の...
View Article「、、、であるか。」
私は奇妙なアドヴァイスをいつも持っていまして、それは『贅沢は若いうちにきわめておけ』ということなのです。 これはもう確信です。きわめて世俗的な贅沢は早晩あきる。これはいわば、勉強での「偏差値集め」みたいなもので、あるとき「こんなものか」で虚しくなる。...
View Article維持費極小で余裕を作る
私は人生の3分の一ぐらい英国でフラフラしていたわけですが、その中で得た「英国的なもの」の印象は、彼らは常に維持費極小にもってゆこうとする、ということだと思います。 極小の維持費で余裕を生み出し、そこで贅沢をする。 直しながらいつまででも使うか、ぎりぎりまで使って大またに最新にするか。...
View Article自然に何かを読み取る
私の祖父母の世代の日本人は、よく「ばちがあたる」などと口にしていました。 政治がよくないときの天変地異やおかしな気候は、『しるし』と考え、為政者も態度をあらためた。 菅原道真公のときなどもそうで、ここまでいろいろと普段と違うことが起こるのは、彼への処遇を誤りひどいことを彼にしたたたりだ、と手厚く天神さまとして祀った。 こういうことは、ここ25年ぐらいですっかり弱まった気がする。...
View Article水
自転車で歩いていて、水をどうするか?というのはなかなか興味ある点です。 私のこどものころは、プラスチックの自転車用水筒が臭くて、とても我慢できないものでした。 それが「通はアルミのボトル」となりましたが、キャップがねじ込みで、そのあたりにどす黒い、雨の日にアルミリムの自転車で走ったような、アルミの毒水がある。拭いてもアルミの苦い味があり、言うまでもなくアルミは脳に悪い。...
View Articleよ~~く考えてみよう
新国立競技場が白紙へもどすという話が出てきたわけですが、 ちょっと考えて欲しい点がいくつかあるのです。 いま、オリンピックを大きく動かしているところはどこなのか?ワールドワイド・スポンサー。 オリンピックとなると世界中から飛行機で人がやって来る。そういう飛行機のエンジンを作っているのはジェネラル・エレクトリック。航空会社もやっている。競技場の関連機械や建設機械もジェネラル・エレクトリック。...
View Article今日は何の日?
7月17日は江戸が東京に変わった日。いろいろと思うところはあります。 福沢諭吉も、夏目漱石も、森鴎外も、みんな江戸を懐かしんでいたふしがある。 もっと時代が下って、田山花袋や永井荷風も東京に残る最後に消えて行く江戸の雰囲気を惜しんだ。 やがて、軍靴の音が聞こえてくる。芥川龍之介はそういう時代の空気を憂い「ぼんやりとした不安」と書いて自ら果てた。...
View Articleエスカレーターの規則
なんでもエスカレーターの片側を開けるという暗黙の規則が廃止になるらしい。 理由はここへ来て事故の急増があるらしいのですが、そういう事故の急増の背景には、「片側立ち」だけではなく別の要因もあると私は考えています。...
View Article休息
ここ数日、動かなきゃイカンと動いていたのですが、もう、足をかばっているので、アキレス腱とか指の筋肉とかがたいそう痛い。いけませんね~。 昔、学生時代の時、運動部の連中が、どこか一か所怪我をすると、全体の調子が崩れるのをよく見た。 あまり知られていないことですが、太もものあたりの筋肉は、なんと1トンぐらいの力を出している。...
View Article誰かがいて、自然があって
長年自転車やモーターサイクルの世界を見ていて思うことは、この世界、きわめて孤独な人が多いという印象です。 昨日、うちへ来た仲間が面白いことを言った。 「中学生や高校生じゃないから、そういう趣味の人と毎日会うわけにもいかないし、、」 これはなかなか核心部分に迫っている一言だと思う。学生時代の友人と言うのは一分野だけのつきあいではない。...
View ArticleEscapism
30代、40代まではけっこうEscapismを楽しんでいました。これは現実逃避。親が年老いて、東京を長期間留守に出来なくなってから、もうずいぶんそういう機会がなくなった。 ひと仕事終えて、シャワーを浴び、さっぱりと着替え、かつては王女の居城だったホテルの庭へでる。もう毎晩の話。噴水があって、それが気温を少し冷やしている。と言って、イスファハンですから酒はない。...
View Article水筒持参
木、金、土と動きすぎまして、足が少々腫れた。またよせばいいのに、「どのくらいまでなら許容範囲なのかな?」と、日曜日は昼は「いけないと言われているガーリック風味のタコのフリッターを一皿」。夜は「ド・インド屋」でマトンカレーを「肉の量を半分にしてくれ」と注文してみる。 果たして、月曜日は1割ばかり再悪化。たぶん、タコのフリッターがいけなかったんだろうな、と思う。...
View Article60億円ほど支払い済み?!
なんでもザハ・ハディド氏とその関係事務所にすでに60億円ほど、大半が支払い済みだそうです。 なんと無駄な。あの建築、日本の伝統美と融合させたようなことをセールストークにしていた記憶がありますが、私にはまったく何の関係もないように見える。 そもそも盛り土しなければいけない設計で、コンペの高さ制限もクリアしていなかった。 あの『絵に描いたモチ』に60億円ほど支払われたというのが、なんとも腹立たしい。...
View Article巷の話
二十日を過ぎた二十一日、無理を押して天善は町へ出た。左足をかばって馬の右側から乗り降りした。これはなかなか難しいのだが、天善はかつて密かに練習したことがあった。独逸國などでは有利かもしれぬとの考えからであった。 気温は三十五度。途中で『村長』と呼ばれていたねこが暑さでこときれていた。かたわらにいつもそのねこの面倒を見ている婦人が名前を呼んで揺すっているが反応がない。天善は合掌をしてわきを通りすぎた。...
View Article海外から見た未解決
昨日、ロシアの海外向けラジオニュースの電子版にアメリカの原子力の専門家のコメントが出ているのを読みました。ロシアにしても日本近海での漁業が関わる問題なので、福島のゲンパツからの汚染水問題には注目しているでしょうし、おそらく、彼らもそうとうな情報収集をしているだろうと推察する。...
View Article乗り物、ノリノリ
どこかへ出かけるのに乗り物に乗る高揚感というのは、最近ずいぶん薄れている。飛行機に乗ってヨーロッパでも、ボーイングとか、エアバスとか、、「、、、であるか。」で終わり。...
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