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Channel: 英国式自転車生活
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よ~~く考えてみよう

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新国立競技場が白紙へもどすという話が出てきたわけですが、

ちょっと考えて欲しい点がいくつかあるのです。

いま、オリンピックを大きく動かしているところはどこなのか?ワールドワイド・スポンサー。

オリンピックとなると世界中から飛行機で人がやって来る。そういう飛行機のエンジンを作っているのはジェネラル・エレクトリック。航空会社もやっている。競技場の関連機械や建設機械もジェネラル・エレクトリック。

そしてジェネラル・エレクトリックはオリンピックのスポンサー。純利益の大きさでは世界第3位。

そして福島第一のゲンパツもジェネラル・エレクトリックです。

そうそう、最近話題のホンダの航空機のエンジンも、アメリカの軍用機のエンジンもジェネラル・エレクトリック。

また今回の台風で福島では汚染水が漏れていますが、オリンピックの騒ぎで詳細な情報は出てこない。

まあ、この基本事実から、あとはみなさん考えてみてください。私は心中複雑だ。

スタジアムのことで、これほどゴタついた例はロンドンでもベイジンでもアトランタでもミュンヘンでも聞いたことがない。

父親が陸軍士官学校へ行った友人の社長がいて、その彼の今日の名言。
「福島のゲンパツだって、難攻不落の石垣みたいな上に建ててればあんな惨事にはならなかったんだ。そういう石垣なんか、スタジアムの建設費にくらべたらいくらでもないじゃないないか。そっちのほうの収束のめども立たないのにオリンピックやってみんなの目をそらそうとして、WW2の負け戦のときのごまかしと同じじゃないか。それも建てる前からこんなにつまづいてさ。そんな連中がグンビ欲しいなんて100年早いよ。」

あまりにわかりやすくて笑ってしまった。

WW2の時、ドイツはあっちもこっちも新兵器を開発して結局どれも未完。スターリングラードなどでは、ドイツのものはあまりに繊細で故障続き。

英国はスピットファイアを作る時、ドッグファイト用のものはすべて手間とコストのかかる沈頭リベットで組み立てたが、艦載機などは早く作れる、部分的に通常のリベットの飛行機を作った。この英国の合理主義・現実主義にドイツは負けた。

メッサーシュミットは燃料噴射のため急降下の時の性能ですすんでいたが、スピットファイアは上下裏返して飛行するやりかたでキャブレターをかばって勝った。のちにスピットファイアはキャブレターにバイパスを通すことで、安上がりに問題を解決し、ドイツの燃料噴射には、もはや燃費の悪さと製造コストが高いと言うデメリットしか残らなくなった。

これを建築とかに当てはめて考えたらどうなるか?

森氏は会見で、50年間でも使うことを考えているので、ロンドンや他のスタジアムとのコスト比較は意味がないと言っていましたが。それは福島のゲンパツが大丈夫と言われていたのと同じで、50年使えるかどうかはわからない。オリンピック直後に首都圏直下型で取り壊さなければならなくなるかもしれない。最悪7年の寿命で3000億円ということだってありえるわけです(取り壊し費用を入れたらもっとか)。

ドイツの国民性からくる弱点同様、日本には明治以降、日本的な失敗パターンがあるように見えてならない。

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