ころがる先の暗がり
「天善様、なんだか世の中がきな臭くなってきましたな。」 「まこと、憂うべき状況だ。今日は誉瑠壇國につづき、砂宇土王国へも王家追放の宣言をかけている。あそこは先王が崩御されたばかり。いまが最も弱いとふんだのであろう。」 「争いは拡大しましょうか?」...
View Article世界音痴
世界音痴。正直な話、ここ2週間ばかりニュースや報道を見ているとそういう感じがする。 まあ、こういう世相になってきたので、どうしても言っておきたい。何年か前、あるテレビ番組で議員さんが口角泡を飛ばして、「まずは苛苦を叩き、その次は意蘭なんだ。それは確定しているんだ」と叫んでいた。ほんとうなら恐ろしい話だと思う。...
View Article仮組み
一般にはなかなか理解されないのですが、世の中一番作りやすいのはトラックレーサー。2番目がロードレーサー。泥除け付きは難しい。泥除けとキャリアが付いているとさらに難しい。そのサイズが特殊だともっと難しい。そこにチェンケースが付いていると「制作地獄」の領域に入ります。...
View Articleすべてまとめて、、。背景は?
荷物を出しに行った帰り、夜古書店によったら、某自転車雑誌がほぼ全巻出ていました。地図もいっぱいあった。 う~~~~ん感無量。世代的に60代後半か、70代の方がNAKUなられたのだろうと思う。 本を出しても、普通は地図は本屋に出しませんから。 いつかは、どんなマニアも体験することでしょう。 一冊100~200円だったので、うちにあるので表紙が取れているものなどを10冊ほど買った。...
View Articleいよいよ腹をくくる時
天善はこのところ暁とともに起き出でる。ちょうど、空気波音からくりを作動させると、捕まっていた日本人がとうとう命をとられたというしらせが流された。 「考えれば、これは当然の帰結であろう。鋼鉄凧の乗り手と爆裂女との交換が出てきた時、その時点で、彼はもはや宙に浮いた状態となった。誉瑠壇国王はさぞ苦慮したことであろう。心痛察してあまりある。...
View Article「兵法は平法也」
兵法の祖と言われる飯篠長威斎家直公は、「兵法は平法なり」と言った。これは戦わずして勝利を得るのが本当の勝利である、つまり戦わずして目的を達成するのが真の兵法也と喝破している。 別の言い方をすれば、戦わなければならなくなったら、その時点ですでに緒戦を落としている。...
View ArticleBondとMに学ぶ論理
「On a mission I am expected to sacrifice myself.」 「使命のもとでは私は自らを犠牲にするよう期待されている。」ボンド 「Spare me this sentimental rubbish, he knew the risks.」 「このようなセンチメンタルな話で私の時間を無駄にさせるな。彼はリスクは重々承知だったはずだ。」M...
View Article旅人の人生
去年の10月のこと、30年の付き合いの古い友人が10日間会社を休んでイタリア旅行へ行った。 行った先はイタリアのアッシジ。あそこは聖堂が崩れています。今ではすっかり元通りに修復されていたそうです。「むかしと雰囲気がずいぶん変わって、むかしの素朴さがなくなっていた」との話でした。...
View Article老中は彼らの法をわかっておらぬ
天善は疲れ果てて、すこしは力を付けねばと、牛肉を夕食に食べた。天狗堂の精進料理では力が付かぬ。 一服せんとて茶店へゆく。ほぼ時を同じくして、幕府の異国人招聘役の力丸がやってきた。 「天善様、あまり浮かれた顔ではございませぬな。」 「力丸か。明るい顔をしていられる世相でもないのでな。」 「拙者も今日は滅入りましてございます。」 「ほう。それはなぜじゃ。」...
View Article本日の驚きのニュース
さて、「首相が罪を償わせる」と発言したことを受けて、ニューヨークタイムズや英国BBCなど、各国の海外メディアは日本が報復を誓うと報道したようです。 その「罪」とはいかなる定義なのか? コーランには、異教徒との戦いには首を切り落とせ、そうでなければ人質にとって、身代金をとれと、預言者ムハンマドの言葉がある(メディナ啓示、第四節)。...
View Article憎しみの話
ずいぶん前の話。手塚治虫のマンガの全集をかなり読んでいた。なぜ今その話か?というと、その中に少年だった手塚治虫が、大戦中に墜落したアメリカの飛行機のまだ生きている操縦士を、近所の人が引きずり出してめった打ちにして、KOROした状況を描いていたからでした。 それほど人は人を憎むのだなと思った。 よく似た話は黒澤明の七人の侍のなかにも出てくる。...
View Article一般教養の欠如
学校では私は教わった記憶がないのですが、日本の東京大空襲はある病米利香人建築家によって進言され、その建築家は焼け野原になった東京へ戦後やってきて建築事務所を始めた。10万人を超える大空襲の被害者の上に平然とビジネスを始めた神経に驚く。しかも戦前には彼は情報収集の使命を帯びて日本へ来ていたことがわかっています。彼はルメイに焼夷弾を使うのがよいと進言した。...
View Article影は大きい
天善は「かんばん」直前の天平堂へとびこんだ。 「おや、珍しい、天善さんじゃございませんか。ずいぶんなご無沙汰で。」 「まだこっふぃいははいるかな。余が忙しすぎるか、この店の閉まるのが早すぎるのかどちらかだ。」 「まだ大丈夫でございますよ。この分では雪は積もりそうにないし。」 前掛けをはずしていたお蝶は紺の前掛けを締め直した。 「すまぬな。」...
View Article不幸な時代
むかし、1980年代の頭のころ、会社の帰りに寄るお決まりのコースがありました。銀座で谷崎潤一郎が名付け親だというバァで一杯か二杯ひっかけて、それから喫茶店へ寄って帰った。 そのバァはオークの重厚なインテリアで、ステンドグラスのバックフィッティングがあり、ロンドンのストランドかどこかに迷い込んだような雰囲気でした。そこも今はない。もう、ふたたびああいう場所はできることはないだろうと思う。...
View Article熱しやすく冷めやすく
天善は夕暮れ時、城山を抜け、なじみの店へ入った。 「おや。天善さま、これはめずらしい。半年ぐらいお見えになりませんでしたな。」 「やたら忙しくてな。」 「けっこうなことでございませぬか。」 「なんの。金にもならぬ忙しさじゃ。」 「今日はこちらのほうへ何かお仕事でも。」...
View Article人生アミダくじ
さて、日曜日のお題は『アミダくじ』。 人生がくじと違うのは、わきへ一本自分で線を引けること。 「あっ!この先はdead endと思えば、一本すじを足せばいい。」 自分のいままでの半世紀以上を振り返って、私が「ここはダメ」と見限ったところはすべて消滅している。 船の上のネズミのような人生(爆)。...
View Article会者定離
昔のテレビで、よく哲学的なことを考えさせるものを見た記憶がある。 たとえばドクター・キルデアとかベン・ケーシーとか。人間ある程度の年齢になると、家族とか友人とかのことで、そういう真っ只中に身を置いて深く考えざるおえないことがけっこう出てきます。 仲間で不治の病になる者も出てくる。そうした時、自分に何ができ、何が言えるのか?...
View ArticleSENそーの起きるメカニズム、メモメモ。
とくにしゅーきょーがからむと泥沼化する。 例:国王チャールズ VS クロムウエル (チャールズのKUBI斬り、、、手呂) 各国の利益としゅーきょーで泥沼 例:ドイツ30年戦争 (手呂) 意表を突く少人数でしかける手呂。 例:フランス革命、病米理科独立戦争、オランダ独立戦争 (すべて手呂) しゅーきょー VS しゅーきょーで起こされる場合 例:じゅーじGUN 資源獲得せんそーの場合。...
View Articleこころ楽しまぬ世
「まあ、天善さま、お茶でもどうぞ。三袋1000文だったんですが、とてもそう言う味じゃないんでございますよ。」 「うむ。悪くない。」 「たぶん。ここまで安いものは競争も熾烈だと思うのです。九州の名もないところのものですが、なんとか江戸の市場に名がないながらも食いこんで行こうと薄利でやっておるのでございましょう。」 「ところで商いの方はどうじゃ。」...
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