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Channel: 英国式自転車生活
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不幸な時代

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むかし、1980年代の頭のころ、会社の帰りに寄るお決まりのコースがありました。銀座で谷崎潤一郎が名付け親だというバァで一杯か二杯ひっかけて、それから喫茶店へ寄って帰った。

そのバァはオークの重厚なインテリアで、ステンドグラスのバックフィッティングがあり、ロンドンのストランドかどこかに迷い込んだような雰囲気でした。そこも今はない。もう、ふたたびああいう場所はできることはないだろうと思う。

そこを出てから喫茶店へ行ったものですが、その行き付けの喫茶店には、ウィリアム・モリスの様式のステンドグラスが6枚ほど入っていて、照明器具はムラーノ島のヴェネシャングラスのシャンデリアが5つほどぶらさがっていた。カップはすべてコールポート、ストークトン、ウースターの古いカップで、珈琲1杯がたしか380円だった。そこで知り合って友人になった人も多い。

今日のニュースで、なんでも北米系の珈琲屋がオープンして、朝の3時から行列だったそうです。画像を見たら、カップが紙コップだった。

う~~~ん。自分だったら、紙コップで珈琲を、倉庫のようなところで飲むために朝の3時から並ぼうとは思わない。

今日も週末なので、新刊本チェックで書店へ行った。見るべき本なし。道具の場合、現行品が気に入らなければ古物で探す手がありますが、本の場合は古書店がどんどん息絶えている。

ひのたまはちおうじは昔ながらの商店街がほとんどないので、どうしても食材などの買えるものが偏る。自分で作るのが嫌なくらい疲れていると、惣菜もほとんど選ぶところがない。外食も同様。

かつては、珈琲に飽きたらロシアン・ティーなども出す店があったものですが、ここ20年で壊滅したようです。グルジア紅茶に蜂蜜とレモンと黒すぐりのジャムとアルメニア・ブランディーなどが入っていた。

このあいだ、関西で、かつて高山右近が治めていたあたりを通過しましたが、東京の町田の郊外にそっくりだなと思った。たぶん写真で見せられたらわからない。旅情も消えている。

チェーンの珈琲屋が増えて、個人の店が消える。大規模古書店が増えて、町の古本屋が消える。スーパーができて町の豆腐屋や八百屋が消える。チェーンの食べ物屋が増えて食堂が消える。

そういうところの食べ物に異物が入っていたとしても、それは安物が良いものを駆逐して、仕事一途の『ひとが驚くくらい美味いものを食べさせてやろう』という店が存在できない環境を作ってきたのだからしかがない。

大きい肉を少しでもコストを下げて作るために成長ホルモンを食べさせる。それを食べた人は当然その影響を受け、またさまざまな環境ホルモンにも影響され、そういうライフスタイルが深く定着したところでは男子の精子数が激減している。ためしに精子数、減少でググッてみてください。TPPでこれからそう言う肉はもっと入ってくるでしょう。

みんな草食化して、ナヨナヨしてきたので、彼女がいなかったり、結婚がめんどくさくなったり、一部の女子はそういうのがいやでカクトー系のところへ見に行ったりしているらしい。なんでもPROレスが人気だとか。

近くの大規模古書店へ行ったら、売っているものの4分の一ぐらいがFigureの人形娘(笑)。それを男同士が品定めしていた。「いい若い者がっ!」(爆)。

まあ、このところのリーダーの行動を見ていると、とても戦いで勝てる頭脳も決断力もなさそうだ。後手後手で負けがかさむ中で「言語道断」を繰り返すだけではないのか。

「セルフフォース」を派遣して彼らがけっこうな数やられたら、補充はどうする?コンピューター上のお遊びのように、コインで数が補充できるものではない。机上の空論をやっている人たちに招集がかかる。

私はもうジジイだから関係ないけれど。ほんとうにこの道筋でいいのか?

ちゅーとーの連中の熱気はすごい。ムンムンです。国中アメ横みたいななかで、デーツやドライフルーツの無添加天然ものを食べ、マトンを食べ、添加物や環境ホルモンとは縁が薄い。もう見た目から健康度が違う。

『男の塊』(爆)。

かなわないだろうなと思う。

この正月、世の中のためになりそうもないお年寄りが着物を着たりして「照呂との戦い」などと言って整列して、ヘラヘラして記念写真を撮っていましたが、懲りない人たちだなという思いが絶えない。

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