Cheap Chic
いまだに思い出すのは、私の英語の発音を直してくれた女優さんが、いつも「停まった腕時計をしていた」ことでした。たしかによく似合っていた。 日本的な感覚からすると、動いていない時計をしているなどというのは論外でしょうが、私はそこに物を大切にする、自分の使っているものの歴史と人の記憶を大切にする、なにか現代の合理主義がとりこぼしてきたものを見た思いがしたのでした。...
View Article英国からの東北応援
金曜日から、英国のオックスフォードとロンドンで、オリンピック前の東北応援のイベントはじまりました。 日本への旅行を増やそうという活動、東北~北関東の手工芸品、東北から発信された新しい製品や新しいデザインのものなどの紹介記事などがあちこちに出ています。...
View Article何もしない6時間
もう何週間も土日なし、深夜まで働く感じでしたので、「6時間何もしない」という休憩法をやりました。仕事のことも、家事・看護のことも一切頭から消す。ただ眼前の光景だけにこころをほぐす。 過去も未来も考えない。「今自分がここにある」という存在の神秘に立ち返る。 これは自動車にもモーターサイクルにも出来ないと思います。そんなことをすれば事故を起こすでしょう。...
View Articleゆで卵という贅沢
以前に書いたことがありますが、インドではたまごが高い。たまごのカレーはけっこう高級なのでした。 私が住んでいた英国の家ではにわとりを放し飼いにしていたので、たまごを拾いに行くのが日課でした。 数が少ない日もある。家へ家族連れがきたりしていると、そのたまごが足りなくなる。ところが買ったたまごは、やはり庭で拾うたまごとは味が違いました。...
View Article碁盤の目
出掛けにダンゴ虫がおりました。まあ、ダンゴ虫ならまだ良いほうで、もっと悪い蔑称も付けられているようですが、よく見ると「アルマジロ虫」と呼んであげても良い感じです♪。 なかなか几帳面なやつでして、はみださずに、高層ビルの上から俯瞰した自動車のように、はみださずに歩いています。 「う~む。フィフス・アヴェニューを装甲車が行く」とつぶやいてしまいました。
View Article寡占と大量絶滅
昨日の明け方、ちょっと「援護射撃」covering fireを頼むために、英国に電話しました。 そうしたところ、旧友とそこで出た話。「RALEIGHがもはや英国に実体がない」という会話でした。 「ノッテインガムのラレーの本拠地だった工場へ行ってみたんだ。何もなくなっていた。ショックだ。」 「かつては世界最大のメーカーだったラレーが名前を貸すだけになるとは感無量だね。」...
View Article部品雑感
本日は仕事のあと、フォーククラウンをまとめてわけてもらうことができました。そういうものもだんだん世の中からなくなってきています。台湾製・中国製では、どうもシルエット的に気に入らない、と言う人には大変な時代です。 たとえばこういうことです。...
View Article「科学」と「技術」の差
これは私の奇妙な習慣なのですが、入浴しながら本を読む、というのがあります。アルキメデスが入浴中に科学法則にひらめいて風呂から飛び出して、そのまま「ユーレカ、ユーレカ」と叫んで街中を走り回った話はヨーロッパでは有名。ちなみに日本の雑誌「ユリイカ」とは「ユーレカ」のことです。 それはともかく、リラックスするせいか、血の巡りのせいか、入浴中は読めない本も読めます。...
View Articleいじめ今昔
このところいじめ問題がニュースを騒がせていますが、自殺にまで追い込まれたこどもとその家族は、たいへん無念だろうと思います。 さまざまな記事を読むと、数十年前の私の時代と変わっていないところもあり、また一層悪くなったと思えることもある。 しかし、私の時代に自殺というようなところまでのことはありませんでした。...
View Article週末思想
世界は舞台である、とはシェークスピアの言葉ですが、年々、この世の中は舞台であるという気分が強まってきています。 ある人は舞台へもうでなくなり、ある人は死んでしまって、舞台の裾にすらいない。 ある人と、ある都内の大通りのことを「人生大通り」と呼び習わしているのですが、それはマルセル・カルネの映画「天井桟敷のひとびと」の中に出てくる一言です。...
View Article自転車の風景
面白いなといつも思うのは、日本とアメリカの雑誌では、おどろくほど自転車の細部の写真が多く載っていること。あとはスナップ。 一枚の写真としてみごたえのあるものは滅多にみかけません。 「サクラの木の下に、ランドセルをしょって直立不動の写真」とどこか通じる自転車の脇に立っている写真が多い。...
View Article徘徊ガエルを保護
ここ数ヶ月で野原が一枚つぶされまして、宅地になりました。かつてはその野原が川べりまでつづき、その川べりの50m向こうには清水の湧く竹林が広がっていたのです。 それがまず護岸工事で川べりがすべてセメントの壁となり、どぶ川になってしまいました。その上にバイパスの道路が通されて、あたりは自動車だらけのセメント地帯に。...
View Article夏の酢豚
激務はつづくよどこまでも、と言う感じで、「燃え尽き症候群」はなはだしく、疲れは溜まった気はする、手を使いすぎて手のひらが「つる」。 ちょっと黒酢の酢豚でも食べて暑気払いするか、と、午後5時半の「昼飯兼夕食」という、病院の夕食のような時間に食事。 ここのは美味いんです。シャリシャリした中国野菜と糸のようにほぐれる豚肉がたまりません。...
View Article「きみにわかるはずがない♪行ったことがなけりゃ♪」
タイトルは1970年ごろのホンダのイメージソングでした。テレビでワインディングロードをなめらかに走る(疾走ではない)バイクの風景が流れ、この曲が流れていました。 メカの話も300km超級でのスピードも関係ない。あのCMは私に強烈なインパクトを残しました。...
View Article段数天国は真実?
ぐさっと言ってしまいますと、私は心のどこかで、「自転車の黄金時代は終った」と考えています。 じつは私は自分の車輌のフリーホイールはイタリアのレジナを使っています。アメリカ・レジナではない、1970年代のイタリア製レジナのエキストラです。...
View Articleこのジャングルには人がたくさん
お行儀のよいにゃんこ先生が、肩にしがみついて、ひとごみを抜けておりました。 「なんだかとんでもなく怖いのがいっぱいいる場所だにゃ」 と思わずつかまる手にも爪が伸びようという感じでした。
View Articleアップル・パイ
じつは、私は不二家にはいろいろと思い出がありまして、こどものころは、新宿と銀座の不二家のレストランでチキンを食べるのがなによりの贅沢、至上の幸福でありました。 そんなことはいつもあるわけではありませんでしたが、当時はそういう食事ができる場所はあまりありませんでした。あと、アップル・パイ。 デパートの屋上近くにもそういうレストランはありましたが、不二家がなぜか気に入っていました。...
View Articleへびの抜け殻
午後4時半。ふとしたことから「旗日」で休日なのを知る。どこへ電話をしても社員が出ない。 「やってらんないな」と労働意欲失せ、職場放棄、徘徊へ。 見つけたのはヘビの抜け殻。いや、こんなのを見るのは何十年ぶりでしょう。けっこうデカイ。...
View Articleアイス珈琲
アイス珈琲の技もいろいろあります。徘徊に出たついでに寄ったところの得意技はこれ。 苦い部分を楽しんだあと、混ぜても良し、甘くしてもよし。 こういうのはフランチャイズでは絶対メニューにありません。
View Article鉄味が透けて見える塗装
つるっと塗ってしまうのが良い場合もありますが、私は場合によっては「地の鉄味が透けて見える」ように塗ってもらう場合もあります。 先のチェンケースなどもピカピカに塗ってしまうと大量生産のようでいやらしくなる。 これも鉄味を残して塗ってもらいました。
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