ゆったり普通
イタリアからバイクの設計者の友人が来ていて、昨日は昼飯を一緒にとり、2時間ばかり自転車2台でふらふら徘徊した。 カフェでの話題は「普通にいい」という乗り物が自転車からバイクから自動車にいたるまで消滅しつつあるという話題でした。 私はほんとうは、そこが一番重要な生活密着部分だと思うのですが、そこまで『無欲枯淡』の境地が深まる人は少ない。...
View Articleねこの聴衆
夕方の近所の人たちとの井戸端。60歳ぐらいから85歳超級まで。最初はキノコの話などをしていて、それから、なぜか、埼玉がうどん文化圏なのと同様で、多摩には「小麦粉でつくったものをそば」と称する人がけっこういるという話。みんな健康の話に行きがちなのですが、今日はちょっと違っていた。...
View Article湧水めぐり
連休最終日、ビギナーの遠乗りを引率して、湧水を巡り、自転車で野点など、と旧知の松ちゃんに頼まれた。 ある廃校を自転車ステーションにする計画で、その初イベントをやってほしいとのこと。ビギナーということなので、みなさんどのくらいのペースで走れるのかわからない。じゃあ、仙人クラウドで行こうということになった。 仙人クラウドの初仕事です。 「何人ぐらい来るの?」 「10人ぐらい。」...
View Article総崩れ時代の到来
私はずいぶん交流範囲が広いほうです。年商数百億円の会社の会長から、喰うや喰わずの親子でやっている町工場のオーナーから、自転車の部品メーカーの会長から末端の店の店主まで。自動車の設計やデザイン、コンピューターの開発をやっている人から楽器製造の職人、画家や音楽家、筆屋から織物の職人、窯をもっている陶工から大学病院の医師、カメラのデザイナーから携帯電話の設計者、厨子や鎌倉時代の絵画の修復家、流しの編集者か...
View Article仙人境
高校時代の親友の男の弟が山岳部で、ヒマラヤの方まで遠征していました。その彼が帰国してから1年目ぐらいに、ネパール料理屋へ彼を連れて行った。彼によれば山の方では発酵したようなミルクを使ったチャイであったということでした。 「ここのもののように洗練されていなくて、かなり臭かったですね。でも温まるんです。」 話によると彼の地の気象条件はかなり厳しい。ミルクも山羊のものらしい。...
View Article一生かかる生育
不思議なもので芸術に足をつっこんでいる人はすぐわかる。どんな人混みでも、関係ない場所にいてもです。 お互いがお互いをすぐ見つける。電波が出ているのではないか?と思うほどです。 あるデパートのワンフロアーで、ふと気になってエスカレータからきびすをかえし、ある売り場へ行く、その店をやっている女性は2人とも美大出でした。私は出身校まで当てた(笑)。...
View Articleタイヤの寿命
自転車のタイヤをどれくらい使うか?というのはかなり個人差があるのではないか?と思います。私はけっこう神経質なほうで、かつて26×1・4分の1の古いタイヤを使っていた時はそうとう気を使いました。現在の1・8分の3のタイヤは絶対に入りません。昔の「しぶいち」の規格は外径で700Cのチューブラーと4mmぐらいしか変わらなくなるように巧みにできている。...
View Article鳥の集まる場所
奇妙なもので自転車で歩いていると、たまに大量の鳥がとまっている樹をみます。「鳥のなる樹」。 不思議なことに、鳥がたくさん来るベランダもある。前の家のベランダにはずいぶんたくさん鳥が来て、ガラス戸を開けると雀やヒヨが大量に飛び去ってゆくくらいでした。何が気に入ったのかわからない。雀のこどもまできていた。...
View Article旅のスタイル
このくらいの気候になって来ると、旅の服装にも自由がきくようになってきます。私は待ち合わせの場所にいかなる旅姿であらわれるか?というのが見ていて実に楽しい。 こどもの頃からヨーロッパ映画が好きで、見ている中で「旅支度」がもっとも興味深かった。...
View Articleふみ心地で選ぶ
1週間ばかり乗ってみて、どうにもこうにもシュパーブのクランクが硬すぎると感じる。たぶん100km超えると硬さが身に染みるだろうと、交換を決意。 クランクの硬いのは膝にくる。クロモリのフレームが膝にやさしい(一部TAIワンクロモリは除く)のと同様に、ある程度のしなやかさがあるクランクは膝にやさしく疲れが来ない。...
View Article河合さんへの感謝
自転車というのは「部品を寄せ集めて作れるものではありません」。また、頭で考えた部品の組み合わせで最高の性能が出るわけでもない。 じつは今月はリアのオーバロックナット122mmのフランス・ハブで頼まれたフレームを1本作ってしくじった。うちの使っているリアエンドは小さいので、山岳用のギア比のトップ15Tだとトップに入れた時フレームとチェンの隙間がよろしくない。変速器もトップに落ちづらい。...
View Articleねこの空腹表現
夕暮れ時、おなかが空いてくると、「何を待っているかわかる?」という感じで、うらめしそうな顔で、「察せ!」と圧力をかける(長政の場合)。 「ハンガーノックで、パワー切れです」と情けない表情をして見せる。ほかにはエサのありかの近くで鳴いてみる。なかなか個性がよく出ている。
View Articleのどかなカラコロ
そういえば、自転車に鈴をつけました。普通に走っていると音はしない。路面が荒れたところではのどかな音を立てる。もとは前車輪の大きい19世紀のだるま自転車についていたもの。 タイムスリップする。高音の鈴はイライラしますが、低音でコロコロいうのは妙に心地よい。昔の人も気にならない音をずいぶん探したのだろうと思う。 これは「警笛」ではない「鈴」なので、さまざまな場合に便利。...
View Article天高くねこ伸びる秋
このぐらいの気温が私は好き。しかし、今日も左の隣国からPM2.5がやってきていて、東北と北海道以外は日本がすっぽり覆われている。 彼らの経済が大きく回るほど、ドイツや日本が彼らにクルマを売るほど、そういうやってくるPM2.5は増える。 アメリカ型の豊かさと経済追及に日本もドイツもどっぷり浸かっている。左の隣国も同じ。...
View Article気分と体調と食べ物と
このあいだ友人と昼を食べましたが、その彼、ある薬を1か月ほどで飲むのをやめたという。それは血圧を調整する薬だったのですが、私は当初、そう云う薬は一度飲み始めると、今度は身体がその薬がいつも体内に入っていることが前提で、ほかのバランスをとろうとするから、飲み続けないといけなくなるんじゃないか?という話をした。...
View Article規格変えすぎでしょ
どうでしょうねぇ、1975年ぐらいまでは、自転車のチェンラインを出すのはじつにわかりやすかった。TAのクランクにプロフェッショナル・リングを入れると自動的にイタリアのチェンラインになった。...
View Article「怪物家族」と「怪物君」
私がこどものころ「怪物家族」という番組がありました。父親はフランケンシュタイン、祖父はドラキュラ、母親はウィッチ、息子は狼男。階段の下に龍を飼っている。一緒に姪が住んでいるのですが、彼女はたいへんな美人。 みんな外観はすさまじいのですが、じつによい人たち、しかもたいへん礼儀正しく、紳士淑女なのです。...
View Article骨と衣装
私の好きな画家が、昔トンビとヒバリの話を書いていた。トンビが中天を滑空して、誰よりもうまく飛ぶことを考えていた。「ヒバリの奴はいったい何を考えているのだろう?」と思って訊いてみた。...
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