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Channel: 英国式自転車生活
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うかれぽんち

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私の親たちは、「イカレポンチ」という事を言いましたが、「イカレてる」と言う言葉と「ポンチ絵」というような場合の「ポンチ」の合成語でしょう。

私がぽや~~っと日本の世の中を眺めていると、けっこう前後の思慮なく時流に遅れまいと駆け出す人が増えていると思います。

戦後日本でも特に1987年ごろから顕著になったのではないか?

最初はベルリンの壁崩壊の時、「これからはドイツ語だ。もう英語なんかやってる時代ではない。」とドイツ語学習者が激増した。あれから4分の1世紀経ちましたが、いまだに英語の優位はヨーロッパに於いても揺るがない。

むしろ、東ヨーロッパ諸国、フランス、オランダ、北欧などでは「ウケが悪い」でしょう。いや、英国でもロングブリッジなどへ行ってドイツ語を話したら、「BMWが前言をひるがえしてレイランドに対して行った大量解雇の恨み」でただでは放免されないと思う(笑)。ウエールズのほうでも「ドイツの奴らが自国では脱原発と言っていながら、英国にドイツが原発を造ろうとしているのはどういう了見だ?」とみなさん激怒している。

それから、日本では「これからは中国語」と1990年代後半から2009年ごろまで中国語のブームが起こりました。いまや、中国から企業は撤収モードです。

「うかれて、ひつじの群れのように遅れまいと疾走する」。

ピストバイクの時もそうでした。「買ってはみたものの乗りこなせないで売る中古車が激増した」。あげく渋谷のデパートが「ノーブレーキ、ノープロブレム」とうかれて垂れ幕を下げて、大きな社会問題になった。

そのあと、スマホとフェイスブックの大ブーム。

それがアメリカの国家安全保障局が、秘密監視システムPRISMを駆使して、フェイスブックやGメール、ホットメールを通じてやりとりされている情報を収集していることが、元関係者たちの証言で、あきらかになりました。

貴方はむこうがそれで何をやっているか知らない。向こうは貴方の交友関係から、どういう嗜好、思想傾向で、誰と仲がよく、今どういう悩みを抱え、ビジネスでどういう方向へ行き、何をしようとしているか?まで逐一わかる。

スマホのGPS機能で、ちょっとハッキングすれば、その人の1日の行動の道筋も、GPSをつけられた渡り鳥や熊のようにわかる。

これほどの徹底した個人監視システム、個人の尊厳とプラィバシーを踏みにじった事件は古代エジプトにも、中世の宗教裁判時代にも存在しなかった。

それでも「私はたいしたプライバシーもないから」、と気にせず、あいかわらず『マイ・フェイス』を見て『すまほらけ』しますか?

それは「うかれぽんち」と言われてもしかたがないのではないか?私は某SNSでは知っている人がいても、警戒して友だち登録しませんでした。学歴も小学校までしか書いていません(笑)。

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