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Channel: 英国式自転車生活
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晩年の生活の質

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やっと満月期間が終りつつあります。うちの近くには救急病院があるのですが、満月期間にはじつに救急車の出動が多い。

高齢者や病弱な人にはこたえるらしい。

寒い時は心臓に負担がかかるようで、老母も「今日はちょっと心臓の具合が悪い」と2~3日前はトイレへ行くのも気を使っていました。

そういう時にはカフェオレを飲ます。日本茶はけっこう高齢者の胃に負担になる。老人はあまり「自分がのどが渇いているのを自覚できないので、こまめに水分を取らせる。だいたいそれでおさまる。

病院で抗生物質などが処方された後は、チーズぐらいからはじめて少しづつ、納豆とかヨーグルトとかへ徐々にもってゆく。

さて、自分はどうなるのかな?と思います。

できることなら最後まで自立して健康でありたいと思いますが、人間そう思い通りにはならない。

先のことはわかりません。

このあいだ塗師が、
「この右腕がさ、脳溢血とか脳梗塞とかで朝起きたら動かなくなってたらさ、それでもう仕事んなんないもんな。」
「いやだねぇ、縁起でもないこと言うね。」
「だってそうじゃないか。わかんないよ。先のことは。」
まあ、たしかにいつ何時人はどうなるかわからない。

私も自転車で数日前、久しぶりに1時間ほど全力疾走しましたが、途中、ああ、やるべきではないな、と感じました。自分の反応速度が20代、30代のころより比較にならないほど落ちている。それでもほとんど毎日乗っているので、筋肉は落ちていない。50km+ぐらいは瞬間で出る。危ないな、と思います。歳をとったら速く走ってはいけないと思う。1時間の疾走はちょっと確認したかった。もうやりません。

じわじわと、適度に自然なかたちで運動している人のほうが、過酷な運動をしている人より健康で長寿の傾向があるような気が高齢者を見ているとします。

むかし、インドの鉄工所で高炉のところにいる人が40歳なのに65か70歳ぐらいに見えたのでびっくりしたことがありました。聞けばそういうことはよくあるらしく、ものすごく高温なところに常時いるので新陳代謝が早くなって老化がはやまると聞かされました。

過酷過ぎる運動も似たようなところがあるのではないか?と漠然と感じます。

私は死ぬまで自転車に乗っていられたらいいなと思います。こじんまりとしたところで晴耕雨読ならぬ、晴工夜読。極端な貧乏も体験したので、金に追われるのも嫌です。数千万円の代金が回収できずにすべてのものを失った体験がいまだにどこかにトラウマになっている。できれば金銭のことなど一切考えずに老年を送りたいと思う。

もうあまり物欲もない私ですが、ひとつだけ欲しいものがありました。それは「Bachelor's potの銀のもの」。だいたい1人用か二人用です。なぜかあれだけは英国で人が使っているのを見ていいな、と思っていながら、もっていません。と言っても自転車のクランク二つ分ぐらいのものですが。

いよいよ高齢で英国へ戻ることも、自由に出かけることもできなくなったとき、洋書でもめくりつつ、ときどきスカイプで、あれは必要だなと思います。

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