「春のおがわはさらさらゆくよ♪」という歌はみなさんご存知でしょう。
その小川は代々木のあたりにあったということです。そのあたりはいまやセメントの海。
せせらぎも水面のきらめきもどじょうもふなもメダカも亀もいない。
河童が出そうな淵もない。
いまや、多摩川も年末で予算を使い切ろうと、さかんに工事をやっている。
どんどんセメントで河岸が固められ、そこから染み出るセメントのアルカリの「あく」で、水生生物にも悪影響が出ているはずです。
その先にはどういう日本が待っているのでしょう?
気が付けば、かつて小川があった代々木のようになっていて、
「昔はあそこで川風に吹かれて自転車に乗ったもんじゃよ。いまじゃあ両岸は海までセメントの排水路じゃがな。」
地元の民族資料館に、緑の河原で自転車に乗っている壁画が残されたりしていて。
代々木に多摩川の未来を見たようで、なんともいえない心境でした。