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Channel: 英国式自転車生活
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過去最大サイズ

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ここへきてかなり大きいサイズのフレームをまとめてやらねばならず、とりかかっておりました。

まだあと5台ほど大きいのにとりかからないといけません。この2台のほかにやりかけのが3台。手付かずのものが2台。平行してやっているバルケッタの小さいものが3台。

まあ、ものを作るのはなんでもそうですが、ずいぶん体力・気力をとられます。

昨日はあまりに体調が悪かったので、今日は休業。たぶん、明日も人に会うだけで何もやらない予定です。

これを仔細にみてもらうとわかるのですが、フレームサイズが大きくなると、シートステーの角度がかなり切り立っているのがわかると思います。そのため、エンド周りでキャリアのU字ステーとの隙間がずいぶん詰まってきています。これぐらいが、このやりかたでやるには限界でしょう。

これ以上になると、チェンステーももう少し伸ばした方がいい。トップチューブ長さは580mm超級になるので、そうなるとバルケッタ用のトップチューブの径も長さも変えないといけませんが、そうすると700mm前後の長さのチューブが必要になります。それはチューブ製造のほうでたいへん難しい。機械がそんなに長いチューブの生産を想定していないのです。

トップチューブの径を、もう1~2mm太くすると、治具をまたもう一揃い作らねばならない。そうすると、もう「人力」では曲がらないでしょう。油圧の大がかりなものにしないといけません。それはいまのうちの売り上げ量では採算が合わない。

よいニュースは、九州のほうでバルケッタに乗ってブルベへ出た方がおられます。まずは自転車になれていなかったので200kmでしたが、パッド無しの普通のズボンででて、股間とお尻の痛みはまったくなく、腰と首、肩、手の親指の付け根の痛みもなく、手袋は汗拭きでしかなかった、そうです。

その方は以前は最新のカーボンのロードで出ておられましたが、「走りはカーボンとほとんど差がなく、痛みがない分はるかに楽だった。この分なら600でも今までより楽なはずだ」ということです。来年は600kmにチャレンジするらしいですが、じつは、もうひとかた、ブルベ用のバルケッタを今、まさに製作中なのですが、その方のもののほうは、ヴィンテージ126mm規格でなく、足回りはハイペロンで固める計画なので、そちらがどのくらい走るか興味津々なのです。

ヒゲも胸毛も白くなった私が28号で250km走れるわけですから。エンジンの良い人がどこまで行けるのか、設計・製作者としては多いに知りたいところです。

この大きいサイズのバルケッタは、じつは女性の方のものでして、腰の具合が悪くなって、どうしても前傾で乗れなくなった、といういきさつの車輌です。

これは磨いているうちに、全体がクロームメッキみたいになってしまうので、そこそこでやめておかないと、塗装が剥がれやすくなってしまいます。前のページの「チョモランマ」のラグ周りと較べてみれば一目瞭然ですが、「サガルマタ」や「大天使」さま、「出牢座」さまのフレームと較べても、溶接ではひけをとりません。絶対の自信ありです。

トップチューブはダイアモンド型にくらべて、これだけ低くなるわけです。一応登録してあるので、アメリカの「盗りっ子」も日本の「真似した」も無断で使うのはやめてくださいね。

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