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Channel: 英国式自転車生活
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言いようのない落胆

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このところ、ニュースを聞いているとどうにも日本を出てしまわなかったことが後悔される。

最近の『モリカケ一杯三十六計』のさまざまな話を聞いても、PON大の『延髄切りタックル』にしても、言い逃れを聞けば聞くほどうんざりしてくる。

『あいつら、おさむらいじゃねぇな。』と思う。おさむらいが腹を切るのは、自分で自分を成敗するという意味合いがある。善悪をわきまえてそれを世の中で実行する立場のものが、自分のしたことに万死にあたいすることをしたのを見て、自分で自分のとがを罰する。

今回は、そういうボスについて行ったお役人様(爆)も生徒も気の毒だ。仕えるべき主君を見誤った。

組織のために嘘をついたり、真実を握りつぶしたりというのは嫌なものだろうと思うが、ある意味、これは近代~現代日本にかなり深く浸透したことであると思う。

三十六計と延髄切りは同じ思考構造のボスの仕業に私には見える。英国ではちょっと考えられない。昔、『ジャコぺッテイの残酷大陸』というドキュメンタリーで病米利香・蹴球の模様を潜入カメラがとらえていた。やっぱり監督が『BUTTU-KORO-SHITEーKOI』と英語で叫んでいたのを見た記憶がある。

ボブ・カッペだか野獣だかとか言う人があの競技をやっていたが、つい最近、彼のDVでひどい目にあわされた日本人女性の話が雑誌に出ているのを讀んだ。

私などは、ラグビーとはずいぶん違うな、という印象しかない。

『R&Fさんはずいぶん転々といろいろなことをされたのですね』という人があるが、じつは、そういうこととの戦いが裏にはあった。『回路設計のミスを黙っていろ』、からはじまって、会社の改築と同時に自宅を改築して、その工事を会社の工事をしている業者にまとめさせた奴がいた。『会長にバラしたら、ただではすまさない』と言われたが、『じゃあ、私と会長対取締役三人で、どっちが勝つかやってみましょう』と、その勝負買った(爆)。

ある時、別の会社では、『それを言ったら彼らは伊須羅武教徒だから怒りますよ。』と忠告した。『君は英語が強いんだろう。黙って私が言うように伝えなさい。』と言われた。予告した通り彼らは激怒したのですが、その人は『英語で伝えた者の英語が下手で、、』と失敗を私になすった。それをやられたのがもう一人いて、彼は切れまくって、ミッション途中で職場放棄で帰国した。

その組織のトップに立ったのに、地震後の会見で、追求する記者が後ろを向いた隙に舌を出した人の兄弟がいた。現代日本でリーダーになる人たちは、何か、世界のリーダーにくらべて欠落している感じがする。

今回のお騒がせの2つのことがら、そこに見える人間模様はよく似ている。そして、そこで水木しげる先生の戦記物を読むと、また、そこで描かれている上官たちも、今回の騒動の登場人物にそっくりなのに驚かせられる。

考えてみると、自分の半世紀はそういうこととの戦いだった気がする。一部の人はご存じですが、アレックスと気まずくなったのも、それに類することがあった。その後、さらにイタリア製の、スチールを使わず『なまてつ』を使ったフレーム騒動で、『そのまま売ると言うので』ついに自分で作りはじめることになった。

これは排ガスの不正やエアバッグのことなどとも根っこは同じだろう。

そういうことが一切無く、自分の能力を出し切れていたら、私もいまごろどんなにか左うちわだったろう。

ハムレットのように言えば『 O cursed spite, that ever I was born to set it right.』

小学校から英語をやり、、それは誰のため?会社がそういうビジネス兵士が欲しいからやらされるだけでしょ。良い大学へ行って、就職にコネの強いクラブに入って、、それは誰のため?会社のために研修に通い、資格を取り、、、それは誰のため? ひたすら苦難に耐えて社食と外食と残業を続け、50を過ぎれば成人病の巣窟。やれやれ、定年でそのあとは好きなことでも、、ととりかかると、もう時間も健康も体力も残っていない。

そういう人の割合は、私のまわりでかなり高い。定年直後にみまかるひとの多いこと。

やがて施設に入る。毎日白い壁と白い天井と、白いカーテンを眺め、自分で苦労して買った家へは帰れない。好きなものに囲まれているわけでもない。医療器械に囲まれて、しだいに衰えて行く自分を意識する。

これは苦しいと思う。休息もやすらぎもない連続疾走だろう。

幸い、『スローライフ自転車組』は金はなくとも、健康と気分的ゆとりのある人は多い。

世の中の歪んだシステムと、学級崩壊の枠が、いまや会社や役所まで広がったかのような具合の問題点が、自転車の上からだと良く見える気がする。

『底辺の弱者だから、暗いところから明るいところは良く見えるよ。』と自虐的に人に語る今日この頃(爆)。

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