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Channel: 英国式自転車生活
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雲の神殿

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秋雨前線が接近中で、また台風も来るようですが。これから毎年、こういう具合だったら、日本の農業もやってゆけなくなるでしょう。

これは世界的に起こりつつある。アルゴフロートというのがあって、それを使って世界規模の協力ネットワークで海水温の調査をしています。以前にも書きましたが、深海での水温が上昇している。

海水温が上昇すると海の水の体積膨張も起こる。こういうサイクルで海面上昇しツバルは島が海に沈み、ヴェトナムでは海岸浸食がすすみ、インドネシアでは海藻が3割から4割腐って問題になっている。

雲はなんとなく湧いてきているわけではなく、雲が出来るたびに「凝結熱」が放出されている。それは大気温を変化させ、偏西風の流れを変えてしまう。

最近の東北、北海道を台風が直撃という今までにないルートも、この偏西風の変化と考えられる。

こうした環境変化は、農民・漁民にも無関係ではない。さらに洪水被害でバングラデッシュなどでは貧困層が拡大している。

そういう現実に背を向けて、「T田ネットを読んで、地球は冷えてきていて、氷は増え、化石燃料はどんどん使うべきだ」などということを信じて、F1レース大好きみたいな人もいる。また、そういう説をブログで書いたりして拡散しているのは困ったことだと思う。先進国でそうですから、発展途上国では反時代的な宗教へ走る貧困層・不満層も増えるだろう。

隣国の「海上の一線」侵犯行為も活動も資源獲得戦の一つと考えられる。

「やれやれ」の世界ですが、雲の中から光がさすさまは、太陽が巨大な黄金の溶鉱炉のように見え、ラファエロやティツイアーノの描く天上界を思わせる。

人工物が視界に入って、それが見苦しいですが、それでもやっぱり自然の空の眺めは荘厳だ。

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