古いカタログのたぐいが出てきて、しみじみ眺めていたのですが、1960~1970年ごろの日本は各分野でレベルが高いと思います。それが1982年ごろになると、「階段一つ」落ちた感じがする。
このアップした中のセンチュリーはいまだにほとんどデザインが変わっていません。一方で、1980年代初頭の初代ソアラのカタログも出てきましたが、やや時代を感じる。
興味深いのは、1960~70年代のトヨタのカタログではモデルはすべて日本人です。ところが80年代に入ると、海外のモデルを使うようになる。興味深いのはセンチュリーの色の名前で、「蓬莱グリーン」とか「平安マルーン」とか「神居エターナル・ブラック」(カムイと読む)「富士ノーブル・ホワイト」などと色を呼んでいることです。
クルマを買うと付いてきた、家族みんなで楽しめる安全のしおりも気がきいている。
ヨーロッパのものを意識して、逆に失ったもの、弱まったものが少なくない気がします。