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Channel: 英国式自転車生活
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中国製シマノ VS 日本製シマノ

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フリーを整理していたところ、古い日本製シマノが出てきました。こういう『黒いしっかりしたスチール製』のフリーを見ると、私は古い人間なのでホッとします。

かたや中国製のフリー。これもシマノですが、いつもこれを手に持ち「どーしよーかなー」と思いつつ、結局部品箱のなかへ、元に戻す。私は時流に乗れない時代遅れなので。

離れたところから見ると「転写シール」ならぬ印刷があって派手なのですが、手に取るとどうもしっくりこない。自分用には使っていません。人の車輌に使うにも、「どうだかな~」と思って部品箱に戻す。そのため「安くしてくれ」というコスト的なことがないかぎり、使うことが無い。

古いフリーがあれば、そっちから使います。私は古い人間なので。

中国製と日本製とどこが違うか?と言いますと、歯のカットが違う。チェンが乗り移る時に、チェンが当たる部分を最初から削っています。変速はスムーズに行くでしょう。しかし、一方で最初から磨り減ったような歯形なので、ひとたびチェンが乗り移ったらトルクをぐいぐい伝えてくれる、、、という感じではありません。特にチェンの巻き付きが少ないトップはなんだかぎゅるぎゅるした踏み心地で私は好きになれない。

裏を見るとかなり中国製シマノは軽量化してあります。

多段化にともなって、ギアは薄くなり、ロー側は強大なトルクがかかると曲がったりブレてくる虞があるので、それの予防のため、ところどころにぶれないように補強のつっかい棒が入れてあります。これなら安心だ!

その、ロー側にところどころにある「つっかい棒」をクリヤーするため、フリーのラチェット本体はトップ側に偏って付いています。そのため、フリー本体のベアリング数は少ない。軽量化と価格を抑えるのにに多大な貢献をしますが、耐久性が落ちるのはやむおえません。

ちなみに、トップの側にフリー本体のメイン・ベアリング部分を持ってくるのは、「レーサー」や「トップに入れっぱなしのビギナー」を意識したのでしょうか?ロー側を多用する人の場合、より強大な斜めのストレスがフリー本体にかかるものと思われます。

あと、中国製で感心するのは音がほとんどしない。日本製シマノはパチパチとフリーらしい音がします。音がストレスとなって疲れるのを嫌ったらしい。私は若くして耳が遠いので(笑)、レジナのオロとかカイミ・エヴェレストのイタリアもののジャージャー、バチバチいううるさいくらいのが好き。

レジナはモーターサイクルのギア類も作っていたので感性が違うのかもしれない。

変速がよく、重量が軽く、価格が安く、音がしない。言うことないかも。ただ、ロー側の歯の間からハブ中心部にゴミやドロ、犬の毛なんかが溜まる。そこはフリーをはずさないと掃除できない。そこが玉に瑕。

「ならば使え」と?いや、私は古い人間なので、最新型は一番あとまわしです。買うならやっぱり古い日本製シマノなのです。

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