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Channel: 英国式自転車生活
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真実はやがては明るみに出る

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私は一時期、あるドイツの会社の車輌の名前を冠した雑誌にコラムを書いていたのですが、ある時、急激にやる気が萎えてきたことがありました。

それは英国のロールス・ロイス、ベントレー両社がドイツのメーカーの傘下に入ったこともありましたが、それ以前からの、ドイツ車嫌いが自分のなかでいよいよ深刻にすすんできたからでもありました。

あるとき、英国で「博士」が、「これを読んでおけ」と、いつものようにそっけなく自動車雑誌を渡してくれまして、そこにはドイツの自動車会社と戦時中に、過酷な労働で死者が大量に出る強制労働の話が書いてありました。それで得た莫大な富で自動車会社を支配した一族の話。

「ワシはあの国と戦っていた時代があるわけじゃし、かつてニューヨークのユダヤ人たちの間でドイツ車ボイコットが起こったこともあった。みんなあの時のことを忘れてしまったのかな?もう、ワシはあの名前が目の前にちらついて、ハンドルを握るのも不愉快だから、あの車にはもう乗らん。」
博士はそのドイツの会社に買収された英国の名門ブランド「フライングB」を持っていました。

その話はなぜか日本では知られておらず、周囲との自動車に関するイメージ・ギャップは埋めようもなくひろがってゆくのでした。このあたりは数年前からウィキでも出てきます。それはゲッペルスと親戚だったギュンター・クヴァントの一族のこと。その一族がいまだにその会社を支配している。

なんでも今回、やはり大戦中、強制労働をやっていた別のドイツの自動車メーカーが、社員が中国で「日本人を皆殺しに」という横断幕をかかげていたというニュースが入ってきて、実に厭な気分になりました。日本企業をボイコットで追い出したあとに、自動車や鉄道の分野で、ドイツの企業が入ろうとしているという噂があるだけに、こういうニュースはますます不愉快。その会社のマークが、ナチス時代のアウトユニオンのマークとそっくりなだけに、ますます連想するイメージが悪い。現地の社員が勝手にやったとしても、管理不行き届き。

しかし、ここへ来てそういうことも知られるようになり、徐々にではありますが、ひとびとのものの見方も変わるのかな?という思いもあります。The truth is out.

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