その昔、威蘭にいた時の話。女性はみんなくるぶしまでのコートを着ていました。髪の毛は出してはいけない。スカーフをかぶる。若い女性は反抗して前髪をスカーフから出すわけですが、ホテルやレストランでは『ちゃんとスカーフをかぶりなさい』と場内アナウンスで注意されたりする。
というわけで、まったく女性の頭も脚も、輪郭線すらも見えないで、もんもんと過ごしていた(爆)。LUXのシャンプーや石鹸の箱なども女性の横顔の写真があるわけですが、マジックで塗りつぶされていました。
一区切り仕事がすると、英国へ帰っていたのですが、『あ~~、天国に違いない』と思った(笑)。その昔、ローマに連れてこられた奴隷のなかに、イタリア人(特に南の方のイタリアは刑事コロンボ風が多い)が見たことも無いような、色の白い金髪の奴隷がいた。それを見た聖職者が『あの者はどこから来たのか?』と兵士に訊いたところ、『アングル人でございます』との答え。
『アングル人?アンジェロ(天使)の間違いではないのか?』
という会話が交わされたというクロニクルが残されている。
まあ、それはさておき、威蘭から英国のギャップはすさまじかった。『王室アルバム』から『タブロイド版のSUNの3ページ目』ぐらいのギャップ(笑)。ファッション誌などはすべて『禁書』ですから手に入らない。ただ海外からの人の荷物検査はほとんどなかったので、よく威蘭の女性からVOGUEをおみやげに持ってきてくれと頼まれた。あとは柄のはいったスカーフ。
彼の地では男はネクタイをしない。『ネクタイは悪しき西洋かぶれの象徴』と考えられている。べべちゃんはネクタイをしてゆくのだろうか?故ダイアナ妃は、あのあたりへ入る時は、スラックスにコートにスカーフという『現地コード』を守っていた記憶がある。
なんたって、じゅー丹の国ですから、布もののプリントなどでも、実に美しいものがある。私は柄の美しい布をハサミで切って、クラバットにしていた。威蘭では『これはネクタイではないぜ。布も威蘭製だ。』と悪びれず、仕事場へもして行き、英国でもしていたら、パブのバーメイドにも、良いデザインね、と褒められた。英国のクラバットは地味なペイズリーやクレストが多いですから。
エスカレートしないことというのは、じつに深い。『エスカレートさせないことが、逆にものすごくエスカレートしている状態』である場合もあるわけだから。
さて、定期的に私のブログへ来ている方が、仲間との集まりでランチア・フルヴイア・スポート・ザガートを集まりに行くたびにみていて、だんだん、ジワジワときて、『クセになって、気になって仕方がない』と書いておられました(笑)。じつにわかる。ザガートのえらいところで、あれはジワジワ来る。英国のサマセットの家具屋であれに乗っているのがいたのだが、古いクルマなのにミシリともいわない。出来が良いんです。αファンには申し訳ないんですが、αよりも風きり音が段違いにしない。
絶対的なスピィドはたいしたことはないのですが、『もっとも実用的なレンジでの楽しさ』は群を抜いていると思う。きわめて特殊なV4なので、音がたまらなくシビレます(爆)。
前にも書きましたが、コルナゴと一緒に写すのに、乱母ル魏ー尼の君太―地を借り出したことがある。あまりに最低地上高が低いので、ガソリンスタンドから出るのも一苦労。ものすごく気を使いました。苦労性の編集長が、何か起こりはしないかと気をもんで、一緒についてきた(笑)。もう気もそぞろで、『R&Fさん。このあたりでいいんじゃないかな?このへんで撮りましょうよ』とまだ3kmも行かないうちにもじもじしていた(爆)。
同様に、かつて絵素パーダのボンネットを開けている人と話したら、『180km以上になると、ステアリングはすごく正確になる』と言われた。それって、ほとんどの時は正確ではない、、という意味ではないのか(爆)。
つまり、ものはすごくなれば、なるほど扱いがたいへんになり、物は神経質になり、気苦労が絶えなくなる。英国では超車をさんざんやって、現実的な喜びに回帰して、1300~1750ぐらいまでの伊太利亜のものに落ち着く人がけっこう多い。
英国だと『乱視ア』のように発音する人が多いが、イタリアでは『蘭茶』のように発音する。
自転車もまったく同じで、深みにはまればはまるほど、最終的には『原点回帰』する。エスカレートの先じつは無いのだ。
週末ですので、以下の動画をYoutubeでご覧あれ。
Lancia Fulvia Sport Zagato, the car that turned me into a petrolhead
1975 Lancia Fulvia 1.3S-POV Drive
Lancia Fulvia Sport Zagato 1300( 1967)
というわけで、まったく女性の頭も脚も、輪郭線すらも見えないで、もんもんと過ごしていた(爆)。LUXのシャンプーや石鹸の箱なども女性の横顔の写真があるわけですが、マジックで塗りつぶされていました。
一区切り仕事がすると、英国へ帰っていたのですが、『あ~~、天国に違いない』と思った(笑)。その昔、ローマに連れてこられた奴隷のなかに、イタリア人(特に南の方のイタリアは刑事コロンボ風が多い)が見たことも無いような、色の白い金髪の奴隷がいた。それを見た聖職者が『あの者はどこから来たのか?』と兵士に訊いたところ、『アングル人でございます』との答え。
『アングル人?アンジェロ(天使)の間違いではないのか?』
という会話が交わされたというクロニクルが残されている。
まあ、それはさておき、威蘭から英国のギャップはすさまじかった。『王室アルバム』から『タブロイド版のSUNの3ページ目』ぐらいのギャップ(笑)。ファッション誌などはすべて『禁書』ですから手に入らない。ただ海外からの人の荷物検査はほとんどなかったので、よく威蘭の女性からVOGUEをおみやげに持ってきてくれと頼まれた。あとは柄のはいったスカーフ。
彼の地では男はネクタイをしない。『ネクタイは悪しき西洋かぶれの象徴』と考えられている。べべちゃんはネクタイをしてゆくのだろうか?故ダイアナ妃は、あのあたりへ入る時は、スラックスにコートにスカーフという『現地コード』を守っていた記憶がある。
なんたって、じゅー丹の国ですから、布もののプリントなどでも、実に美しいものがある。私は柄の美しい布をハサミで切って、クラバットにしていた。威蘭では『これはネクタイではないぜ。布も威蘭製だ。』と悪びれず、仕事場へもして行き、英国でもしていたら、パブのバーメイドにも、良いデザインね、と褒められた。英国のクラバットは地味なペイズリーやクレストが多いですから。
エスカレートしないことというのは、じつに深い。『エスカレートさせないことが、逆にものすごくエスカレートしている状態』である場合もあるわけだから。
さて、定期的に私のブログへ来ている方が、仲間との集まりでランチア・フルヴイア・スポート・ザガートを集まりに行くたびにみていて、だんだん、ジワジワときて、『クセになって、気になって仕方がない』と書いておられました(笑)。じつにわかる。ザガートのえらいところで、あれはジワジワ来る。英国のサマセットの家具屋であれに乗っているのがいたのだが、古いクルマなのにミシリともいわない。出来が良いんです。αファンには申し訳ないんですが、αよりも風きり音が段違いにしない。
絶対的なスピィドはたいしたことはないのですが、『もっとも実用的なレンジでの楽しさ』は群を抜いていると思う。きわめて特殊なV4なので、音がたまらなくシビレます(爆)。
前にも書きましたが、コルナゴと一緒に写すのに、乱母ル魏ー尼の君太―地を借り出したことがある。あまりに最低地上高が低いので、ガソリンスタンドから出るのも一苦労。ものすごく気を使いました。苦労性の編集長が、何か起こりはしないかと気をもんで、一緒についてきた(笑)。もう気もそぞろで、『R&Fさん。このあたりでいいんじゃないかな?このへんで撮りましょうよ』とまだ3kmも行かないうちにもじもじしていた(爆)。
同様に、かつて絵素パーダのボンネットを開けている人と話したら、『180km以上になると、ステアリングはすごく正確になる』と言われた。それって、ほとんどの時は正確ではない、、という意味ではないのか(爆)。
つまり、ものはすごくなれば、なるほど扱いがたいへんになり、物は神経質になり、気苦労が絶えなくなる。英国では超車をさんざんやって、現実的な喜びに回帰して、1300~1750ぐらいまでの伊太利亜のものに落ち着く人がけっこう多い。
英国だと『乱視ア』のように発音する人が多いが、イタリアでは『蘭茶』のように発音する。
自転車もまったく同じで、深みにはまればはまるほど、最終的には『原点回帰』する。エスカレートの先じつは無いのだ。
週末ですので、以下の動画をYoutubeでご覧あれ。
Lancia Fulvia Sport Zagato, the car that turned me into a petrolhead
1975 Lancia Fulvia 1.3S-POV Drive
Lancia Fulvia Sport Zagato 1300( 1967)