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Channel: 英国式自転車生活
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ボタンの掛け違いをただす

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ゴールデン・ウィーク中に、仕事のあと、仙人クラウドを飛ばして、くらやみ祭りの最後の最後、10分~15分を見に行った話は書きました。ほんとうは速い仙人クラウド(笑)。意図的に速く走らないようにして、また、速く走れないように構成しているのだが、だんだんタガが緩んでいる。上半身姿勢を1号車と同じにしてしまった(笑)。

そうしたとき、今の法律では、自転車は軽車両、車道を走るわけですが、『自転車が車道を走っているのが気に入らないドライヴァーがいる』。ゴールデンウィークの終わり、そういう人が一人いた。

アレックスの言葉を借りると『エンジンはヘンなところについているし、やかましい。不必要に速い、ヒットラーの膝の上でナデナデされていたラップ・ドッグだったのだが、なでられているうちに大きくなって、速くなった。』というクルマのオープンでした(笑)。

そのクルマの運転者が『オウッ、イエッ、オッラぁ~ゴら~~~』と人間の言葉でない何かを発して追い越していった。

昭和30~40年代、ヨーロッパのスポーツに乗る人が、人語ならざるものを他の路上交通者に向かって怒鳴ると言うことはなかった。バブル期以降変ってしまったことです。

たぶん、『車両の運動性能があがるにつれ、自分の身体能力が上がったように錯覚して、自我肥大して、他の通行者を蹴散らして行こう』というメンタリティになるのだろうと思う。『なんでコイツはこんなに遅いのか』とか『下手くそ!オレがうまいところを見せつけてやる』というメンタリティ生んでいるように見える。

設計している人たちがまた、そういう気分を生み出すものを作り、CMを作っている。

Road Rage Englandで検索したら、ローランド・ゴリラのように荒れ狂うドライヴァ―達の8割がドイッチェランド・ババリアのクルマに乗っていたのでおおいにウケた(爆)。それはわずか0.3馬力、マックス1馬力の人間を500馬力ぐらいにする『外骨格のパワースーツ』ですから、内面の問題がモロにでる。

たまたまプリプリ臼さまのタクシーに乗る機会があったのですが、あれは奇妙な設計だなと思った。あの全体のシルエットから視線をずらさない計器のデザインに至るまで、設計者はかつてのDSを意識して、それのモダン・ティクを目指したのだと思う。だからあのシフトレバーの奇妙な操作パターンは、バスのリモート・コントロールのシフトレバーと2CVのレバーを合体させたようなものになっている。あれは、通常の目でどのギアに入っているかわかるクルマに40年、50年乗ってきた人は、一瞬のとっさの時に、とまどうのではないか?後ろから見ていても、どのギアに入れているのか全くわからない。

また、後方視界もマセラーティ・エンジンのダブル・シェブロンのように分割のリア窓だったりして、きわめてみづらい。ああいうのは、高齢者がチョイスするべきデザインではないと思う。なぜかつてのタクシー車両の豊グライドのようにコラムシフトにして、見やすいところにオートマのインディケーターを持ってこなかったのか?


私は『マン=マシン・システム』を読み違えていると思いますね。

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