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Channel: 英国式自転車生活
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AMラジオがなくなる?

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なんでもAMラジオがなくなってゆくらしい。FMに順次切り替えてゆくつもりらしいが、うちのあたりではFMは入らない。もっと地方の人や山間部の人たちはさらに苦労するに違いない。

退屈するだろうと、老母にラジオを付けておくと、『く~だらない。く~だらない。もう、消していいよ』と言う。たしかにくだらない。

昔は『話芸』とか『話術』などと言ったものですが、ただ、身内の面白くもない話を『元気いっぱいにキャーキャー,嬌声をあげていれば、みんなも面白がると錯覚している』。話芸などと言うのは感じられない。

この『言葉を使ってなにか高度なコミニュケーションをとる』ということは、この25年でかなり劣化・退化したと思う。

ビールのCMで脚のきれいな女性が斜めに立って『うっま~~~い!』というだけ。ビールの美味さに女優は関係ないし、『説得話術の貧困さ』だけが際立つ。

かくして、何の話術も無いラジオ番組がのさばる。ヨーロッパなどでは、国によって若者のラジオへの回帰が目立っているのに、日本は先進国中でラジオ離れが進んでいる珍しい少数派になるといえる。

スポンサーも『誰も聴かない番組に広告を出すほどお人よしではない』ので、広告収入は減って当然。

羽月ルーペがCMを作ろうと代理店に頼んだら、どこそこへロケに行くとか、有名人を連れて来るとか、無駄なことばかり言っているので、自分たちで作ったという。正解でしょう。伝わるべきところは良く伝わっていますから。

まず雑誌がダメになった。春だというのに、自転車雑誌もまったくパッとしない。新製品がこれといってないと、古い変速器の特集をやったりする。それって、消滅したネオ・サイクリングの轍ではないのか?(笑)

それについで、AMラジオがダメになり、つぎはテレビでしょうね。最高に高画質のテレビで、つまらない番組ばかりで見る人がいなくなる日は目前ではないのか?

昔は夜の9時~10時~11時のニュースには、磯村キャスターのような、フランス語、英語を母国語と同様に操る人がいて、海外の有名人や政治家とニュースの状況分析を議論していた。そんな人、いまや見かけません。

よくわからないのは、10時台のニュースで、驚くほど『コメント力の弱い人』がアンカーウーマンをやっていたりする。なんだか学級会の発言のようだ。自分でも、それでよいのか?疑問に思っているのか、コメントをした後で、自分で『う~~~~ん』というのが、その方の口癖。誰も納得してくれないから、自分で納得しているのか?その番組が、やたらにブチブチ、CMで細切れになる。『昔はこんなにCM多くなかったよな』と思う。

宮崎アニメの少女が、そのまま40歳代に突入したような感じが一部でウケるのかもしれないが、ニュース番組でルックスはどうでもいい。中身を充実させて、CM減らしてくれと思う。


やがては、雑誌が瀕死となり、AMラジオが消え、そのつぎはテレビではないのかな?とぼんやり考える。


私は会社員時代、出荷が間に合わなくなると、工場へ行って組み立てや検定を手伝っていた。そのとき、かけっぱなしにしておいて、邪魔にならないAMラジオの番組があった。

さらに小学校時代、ゲルマニウム・ラジオを作ったり、スーパーヘテロダインのラジオを手製して、入試の頃は、それで深夜番組を聞いていた。

ハードはどんどん進歩して、ソフトはどんどん劣化して行く、それが昭和~平成の私のイメージです。

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