世界的にEバイクが注目されてきています。私は出始めの頃からず~~~っと横目で見ていました。
はじめて世に現れた時、本社まで行って、どういう原理でアシストのスイッチが入るのか、新幹線に乗って、特許の文書を見せてもらいに行ったことがありました。
テストコースでプロタイプものせてもらいました。あの時はアレックスと一緒だった。アレックスはなぜか、あれに未来を見なくて、『ワシはシンクレア・システムでゆく』と却下した。
シンクレア・システムというのは、自転車の発電機のように、タイヤに押し当てたローラーでタイヤを回すシステムです。アレックス曰く『あれは重すぎる。自転車を駐輪中に倒したらフレームが凹む。またバッテリーの小型化が難しい』との意見でした。
『そのシンクレア式のローラーを回す動力はどうするのですか?』
『小型のエンジンでやる。日本にはすぐれたラジコン模型用のエンジンがあるではないか。』
『どうかな?あれは一定の回転で回ることを想定しているから、自転車に取り付けて微妙な回転コントロールをするのが難しいと思いますよ。また、そこそこ馬力があるのは消音装置を付けていないからで、それを付けたら、実用になるほどの馬力が出ないでしょうね。Yとのつながりを絶やさない方が良いと思いますがね。』
そんな忠告を聞く御大ではない。
『R&F、ラジコン用のエンジンのカタログと、サンプルを一個買ってきてくれ。』
と言われた。結局、まとまらなかった。
私はトラス構造の中にアシストのユニットを仕込む方がはるかに簡単だったはずだと思う。私は試乗させてもらった中で、B.S.A.のパワーパックのように後輪のハブの中に一式を仕込んだものも試した。ずいぶん強いアンダーステアを示し、そのとき、エンジン付きの車両、たとえば、NORTONのコマンドはヴァーチカルでなく、シリンダーを前へ傾けている。またヴイリヤーズの2ストロークエンジンを積んだ看護婦などがWW2の時によく乗っていたフランシス・バーネットなどは、トップチューブを思い切り伸ばして、ボトムブラケットの前にエンジンを積んでいた。これらは、すべて、ハンドリングをニュートラルにするために重量バランスを考えた結果だろうと、特許部分の専門家だったBDさんに申し上げた。
現在、10数年以上が経って、『きょじん』のレーサー型のEバイクは、動力部分はYで、重量のある部分はダウンチューブに添わせるレイアウトになっている。ホイールベースも伸ばしてある。私の指摘と提言は的確だったと思う。
あの『背後霊に押されたような』(爆)、アシストの感じは、あれはれでよいと思うが、航続距離が短いのがいまだにひっかかる。あとは、心臓部が壊れたら私には直す自信がない。中の踏み込みトルクを感知するセンサー部分はミクロン単位の仕上げを必要とされる。(と当時のパテント文書には書いてあった)
うちからだと、エコモードを使っても吉祥寺・深大寺往復はギリギリだ。友人にそこから神宮前まで呼び出されたら、バッテリー切れ。つまり、気まぐれが難しい。
もっと、歳をとって、家の周り20km半径ぐらいに限定して、身体がいかんともしがたくなったら乗ると思うが、いまのところはまだいい。
これは最近、ひしひしと感じるのだが、『便利になると衰える』と思う(笑)。昔は20~30人ぐらいの友人の電話番号は暗記しようとしなくても覚えていたものだが、携帯電話を持つようになってから、まったく覚えない。ザルです(笑)。
なんでもインターネットですぐ調べるので、新刊本の著者の名前や、映画俳優の名前なども思い出せない。というより、覚える気が薄れている。『ナントカの映画の主役』とか検索をかけている(爆)。10時のニュースのキャスターの新しい人の名前が覚えられず(覚える気がない)、ずっと『あの人』で済ませている(笑)。
これは恐ろしいもので、私は記憶力と頭の良し悪しは、相関関係があると思っている。インターネットが出てから、ずいぶん急激に記憶を使うことがへり、かなり頭が悪くなったという自覚がハッキリある。
20代、30代のときのように、縦横無尽に引用して立て板に水のように論争するなどということはまったくできなくなった。たぶん、いま同時通訳をやらされたら、赤っ恥をかくと思う。あれこそ、2重に記憶して、覚えながら、即座に反射的に、かつ予測しながら、帳尻を合わせて置き換えて行くことですから、記憶力が弱まったら通訳は出来ない。逐次通訳でも記憶力をかなり使う。それよりも、『外国語が話せる』ということは、相手の言ったことを覚える記憶力がかなりからんでいる。少しづつ覚えて行き、ジグソーパズルの欠けているところが無くなった時、急激に話したり、聞けたりするようになる。
それが完全に出来上がったところで、今度は発音を磨き、少しづつジグソーパズルを大きくして行く。
これは、たぶん、スマホ世代は、通訳もスマホにまかせるので、『後期オジサン、オバサン』になった時は、きっと、ヘロヘロになりますぜ(爆)。
アシストも、いまは、まだ『坂バカ坂』(「さかばかさか」と発音してください )を毎日上り下りしているわけで、アシストの必要を感じない。これをアシストにならさせたら、もう元に戻れないと思うのだ。携帯とパソコンで頭が弱まり、アシストで移動距離が短くなり、活動範囲がせばまり、さらに楽になったら、私などはかなりまずいと思います(笑)。
はじめて世に現れた時、本社まで行って、どういう原理でアシストのスイッチが入るのか、新幹線に乗って、特許の文書を見せてもらいに行ったことがありました。
テストコースでプロタイプものせてもらいました。あの時はアレックスと一緒だった。アレックスはなぜか、あれに未来を見なくて、『ワシはシンクレア・システムでゆく』と却下した。
シンクレア・システムというのは、自転車の発電機のように、タイヤに押し当てたローラーでタイヤを回すシステムです。アレックス曰く『あれは重すぎる。自転車を駐輪中に倒したらフレームが凹む。またバッテリーの小型化が難しい』との意見でした。
『そのシンクレア式のローラーを回す動力はどうするのですか?』
『小型のエンジンでやる。日本にはすぐれたラジコン模型用のエンジンがあるではないか。』
『どうかな?あれは一定の回転で回ることを想定しているから、自転車に取り付けて微妙な回転コントロールをするのが難しいと思いますよ。また、そこそこ馬力があるのは消音装置を付けていないからで、それを付けたら、実用になるほどの馬力が出ないでしょうね。Yとのつながりを絶やさない方が良いと思いますがね。』
そんな忠告を聞く御大ではない。
『R&F、ラジコン用のエンジンのカタログと、サンプルを一個買ってきてくれ。』
と言われた。結局、まとまらなかった。
私はトラス構造の中にアシストのユニットを仕込む方がはるかに簡単だったはずだと思う。私は試乗させてもらった中で、B.S.A.のパワーパックのように後輪のハブの中に一式を仕込んだものも試した。ずいぶん強いアンダーステアを示し、そのとき、エンジン付きの車両、たとえば、NORTONのコマンドはヴァーチカルでなく、シリンダーを前へ傾けている。またヴイリヤーズの2ストロークエンジンを積んだ看護婦などがWW2の時によく乗っていたフランシス・バーネットなどは、トップチューブを思い切り伸ばして、ボトムブラケットの前にエンジンを積んでいた。これらは、すべて、ハンドリングをニュートラルにするために重量バランスを考えた結果だろうと、特許部分の専門家だったBDさんに申し上げた。
現在、10数年以上が経って、『きょじん』のレーサー型のEバイクは、動力部分はYで、重量のある部分はダウンチューブに添わせるレイアウトになっている。ホイールベースも伸ばしてある。私の指摘と提言は的確だったと思う。
あの『背後霊に押されたような』(爆)、アシストの感じは、あれはれでよいと思うが、航続距離が短いのがいまだにひっかかる。あとは、心臓部が壊れたら私には直す自信がない。中の踏み込みトルクを感知するセンサー部分はミクロン単位の仕上げを必要とされる。(と当時のパテント文書には書いてあった)
うちからだと、エコモードを使っても吉祥寺・深大寺往復はギリギリだ。友人にそこから神宮前まで呼び出されたら、バッテリー切れ。つまり、気まぐれが難しい。
もっと、歳をとって、家の周り20km半径ぐらいに限定して、身体がいかんともしがたくなったら乗ると思うが、いまのところはまだいい。
これは最近、ひしひしと感じるのだが、『便利になると衰える』と思う(笑)。昔は20~30人ぐらいの友人の電話番号は暗記しようとしなくても覚えていたものだが、携帯電話を持つようになってから、まったく覚えない。ザルです(笑)。
なんでもインターネットですぐ調べるので、新刊本の著者の名前や、映画俳優の名前なども思い出せない。というより、覚える気が薄れている。『ナントカの映画の主役』とか検索をかけている(爆)。10時のニュースのキャスターの新しい人の名前が覚えられず(覚える気がない)、ずっと『あの人』で済ませている(笑)。
これは恐ろしいもので、私は記憶力と頭の良し悪しは、相関関係があると思っている。インターネットが出てから、ずいぶん急激に記憶を使うことがへり、かなり頭が悪くなったという自覚がハッキリある。
20代、30代のときのように、縦横無尽に引用して立て板に水のように論争するなどということはまったくできなくなった。たぶん、いま同時通訳をやらされたら、赤っ恥をかくと思う。あれこそ、2重に記憶して、覚えながら、即座に反射的に、かつ予測しながら、帳尻を合わせて置き換えて行くことですから、記憶力が弱まったら通訳は出来ない。逐次通訳でも記憶力をかなり使う。それよりも、『外国語が話せる』ということは、相手の言ったことを覚える記憶力がかなりからんでいる。少しづつ覚えて行き、ジグソーパズルの欠けているところが無くなった時、急激に話したり、聞けたりするようになる。
それが完全に出来上がったところで、今度は発音を磨き、少しづつジグソーパズルを大きくして行く。
これは、たぶん、スマホ世代は、通訳もスマホにまかせるので、『後期オジサン、オバサン』になった時は、きっと、ヘロヘロになりますぜ(爆)。
アシストも、いまは、まだ『坂バカ坂』(「さかばかさか」と発音してください )を毎日上り下りしているわけで、アシストの必要を感じない。これをアシストにならさせたら、もう元に戻れないと思うのだ。携帯とパソコンで頭が弱まり、アシストで移動距離が短くなり、活動範囲がせばまり、さらに楽になったら、私などはかなりまずいと思います(笑)。