公園の中をお年寄りが杖を突いて歩いておられた。歩く速さは私の半分か3分の1ぐらいだろう。ほんとうにたどるように杖に頼ってゆっくりと。
麦茶を飲んで、さて帰るか、という時に、駐輪場でまたお見かけした。たぶん、70歳後半から80歳半ばだろうと思う。
その方、杖を折りたたんで前かごに入れ、悠然と走り去った。時速は12~15kmぐらいか。自転車がある限り、雨が降らなければ自分一人でバスも不要。
こう言う人たちにとっても安全な自転車走行環境が必要なはずだ。ただ単に行政側にとって『めんどくさいから乗り入れ禁止』で済む話ではない。
膝などの痛みで、歩行では能力がそがれている人が、自転車に乗るとまったく問題がなくなるケースは少なくない。私は駐輪場に停めて2km以上も荷物を持って歩かないといけないような街には、歳をとったら住まないつもりだ。