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Channel: 英国式自転車生活
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長生きするのもたいへんだ

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毎年1月8日ぐらいになると、長いこと恒例だった親戚会を思い出します。毎年8日の後ろで一番8日に近い日曜日に行われていました。もう行われなくなって15年ばかり経つ。それは主催者だった叔母が85歳になったのを区切りに一応やめたのですが、その叔母は今年100歳になって健在です。

もとは体育の先生でしたが、体育の先生が100歳まで生きたということは、お手本を示したというか、意地を見せたというか、やれるものならやってごらんなさい、みたいな(爆)、なんだか痛快な感じがする。

けっしてパリパリに鍛え上げた感じではなく、痩せ型ではない。無理な運動はしない。歳とってからはスコットランドのケイリーのダンスとかをやっていた。食生活は私が横目で見ていただけあって、当ブログの推奨食生活とあまり変わらない。てんやもの、インスタント、レディメードは一切なし。

さて、その叔母ですが、70代までは若い人たちといつも一緒にいた。それが80歳を超えてから、若い人たちと会う機会が減って、やや元気がなくなり、90歳ぐらいからホームに入って、人との接触が増えてまた急に元気になった。

人間、やはり他人との接触が少ないと生命力がどんどん衰えるように見える。それも、どういう人たちと会っているか?というのは大きい問題だろう。音楽家、画家が長命な理由はそのあたりにあるように思う。ただ人に会っていればよいというものではない。『会話と言うキャッチボール』の質が大きくかかわってくる。

もう一点は、私ははじめて、ホームの具体的な値段を聞いて「そんなにするんだ!」とけっこう驚いた。10年で数千万円。たとえば70歳から30年入ったら、億に届く。その叔母は港区と大田区に土地があって、そこの収入があるからなんとかなる。普通の人は退職金も貯金も100歳前に底をつくでしょう。

そうすると、いかに健康が重要かわかる。大病をしないように、血管系の老化から循環器系、脳をやられないように、頭を使ってボケないように、というのも大切なはずだ。スマホで楽してどんどん脳が衰えて行く(笑)のに危機感を持っていない人が多いのに驚く。

さて、今日、買い物にいつも使っている店へ行ったら1月31日で営業終了と札が出ていた。そこは実に良い野菜を売っていた。島根県の切り口から蜜が真っ黒に流れ出ているくらいのサツマイモとか、白菜もキャベツもすべて無農薬。ネギも無農薬。たまごも良い卵を置いていた。お茶はすべて有機無農薬。

高いといってもたいしたことはないのですが、そういう『1円惜しみをする、生活にクオリティを求めない人が大多数になって売れなくなっているという現実』。言ってみれば『素性のわからない安いエンジンオイルを使ってエンジンの寿命を短くするようなことを自分の身体にやっている人が増えた』ということだ。

隣のスーパーでは『南米産』と書かれた鶏肉が大量に山積みされ、年末に売れていた。山奥から出て来たネパール人がそういう輸入チキンで蕁麻疹が出る人がすごくいる話は以前に書きました。たぶん、病気予防に薬漬けなのだろうと推察する。

友人の父親がガンになった時、治療費がものすごくかかり、結局、NAKUNARAれた時には、店も自宅もすべて売り払われて、何も残らなかったと言っていた。その友人が『ほんとうに、店も、家屋敷も、貯金もすべて使い果たしました。健康は大事ですね。』としみじみと言っていた。

にもかかわらず、健康の源である食材には『一文惜しみをする』人の気が知れない。

安い飲み放題のコーヒーには、加熱し続けて酸化しないように添加物が入っている。そういう安いコーヒーを飲み、乳化剤、保存料、酸味料、着色料、PH調整剤、酸化防止剤、ソルビット、はいりまくりのものを食べ、『精子量が減る』のが医学的に確認されているダイエット飲料を飲み、PM2.5や自動車の排気ガスを吸い、電磁波を脳も眼球もあびまくっている。

食肉のための家畜や魚は狭いところへ押し込まれ、薬を与えられ、さらに種を植えても同じものが次世代に出来ない野菜や種無し果実を食べ、しかも農薬タップリ。一方で海にはいまだに放射能の汚染水が垂れ流しだ。

それでも、分厚い広告を隅から隅まで目を通して、1円でも安いものを買いに行くという思考構造が私にはわからない。

1円惜しみのつけは、忘れたころにやってくる。

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