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Channel: 英国式自転車生活
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今日はいよいよイヴ

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イヴなんですねぇ。まったくそういう実感がわかない。昨日は乗って帰る方の調整でずいぶん時間をとられた。

これは『全行程自走で乗って帰る』ということになると、組み立て調整も別の物になるということを多くの方がわかっていないのだと思う。

『ガソリンとオイルを入れたら、新潟まで走って、ナホトカへ行き、ナホトカからアフガニスタンのカンダハールまで走る』ということになったら、クルマでも整備が変わってくるはず。

眼鏡や入れ歯でも作ったものをそのまま受け取って、それで一生使い続けるということはありえない。

自転車の場合。「そこから先はすべてオーナーがやる自己責任」の世界が当たり前であったわけです。ここへきてその原則が大きく変わったと思う。ロードマンでもアトランティスでも、大メーカーのマスプロ製品でありながら、買った人が自由にいじることを前提に設計されていた。そこが面白かったわけです。

ここ25年ぐらいで、そういうことはすべて『人任せにするのが当たり前の風潮になった』と思う。それが世の中をつまらなくしている。整備調整のコストダウンと、整備単価を上げるため、設計もユニット交換前提になって部品が見ごたえのないつまらないものばかりになった。

今日も、朝4時起きして、倉庫へ(自分の倉庫へ)部品を取りに行った。

現実問題、クルマの整備で8時間と、自転車の整備で8時間はクルマのほうが高いと勘違いしている人が大多数だ。これは本来同じ価格でなんら不思議はないはず。なんでみんな言わないのか?自転車の人で古いクルマのキャブレターをいじれる人もタイヤ交換もできる人はいるが、クルマの整備士で自転車の車輪組が出来る人、「BE耳付きタイヤの実用車」のタイヤ交換がちゃんとできる人はほとんどいないのではないか。

それで『高い』と思う人は、日本の港までのCIF価格(送料、保険料込み)が一台1700円の安売り自転車に乗ればよい。、、、とこうハッキリという人は少ない(爆)。

前回、京都に行った時、或る名刹の入り口で、40歳ぐらいのカップルの男性の方が、
『エッ!600円もするの。じゃ、オレは入り口見たからいいや。』
と言ってカップルで引き返していた。その2人は身なりが悪いわけではなかった。靴はイタリアのもの。女性のハンドバッグもイタリアものだった。

面白いものです。見せびらかす靴やハンドバッグには金を出す。しかし、自分の国の歴史的な建造物の維持のための拝観料600円を高いと思うらしい。

600円というのは、インドネシアの豆を消し炭にしてミルクに入れて混ぜてクリーム足して甘くしたようなものと同じ価格でしょう。

ガルブレイズ教授のように言うならば『物質として残る、あるいは顕示的消費には金を使う人たち』なのです。

これほど『非英国的』なことはない。私は始めて英国に行った時、彼らがウールのタイでも『余った糸で織ったものを何の不思議もなくしていたのに感心した』。締め心地も同じ。

決して見せびらかしのためには買わない。

だから、パブリックスクールの生徒でも、よれよれの革靴でも、オールソールで直してあって磨いてあればOKなのです。

彼らは『世の中で一番高いものは人件費の手間仕事であることを知っている』。だから、古い机を買ってきて自分で締め直しをして、磨き上げ、破れたソファーを買ってきて、自分でアップホルスタリ―をやり直し、革にしてガレージのソファーにしたりする。

崩れかけた家を自分で直し、すばらしいものにする。クルマも自転車も全部そうです。

ここに何があるか?というと『自分が一生のうちで稼げる有限な金を有効活用して、実際の収入よりはるかによい暮らしをする』ということです。

そういう『豊かで余裕のあるライフスタイルの英国にあこがれて』、持ち物だけ英国もので固めて、ランドローヴァ―でも乗れば英国の本筋に入れるととてつもなく勘違いしている『英国カブレ』の似非ものが日本ほど多いところもまたないと感じる。

ホンモノの英国派かどうか一発で見分ける方法。正統な英国式の飾りつけではイヴの朝、クリスマスツリーは『忽然と姿を現すもの』なのだ。

10月の終わりとか11月からクリスマスツリーやらツリーの絵などを飾っているのは、さもしい商売人に違いない(爆)。鳴っている音楽が『サンタが町にやってくる』『ジングルベル』『ホワイトクリスマス』???それって、昔は先住民を殺しまくってビッグウエストを分捕り、砂糖商人を送り込んで王女を追い出してハワイを奪い、中東で問題を起こしているならずもの国家の音楽でしょ?

Certainly not Christmas carols in the British Empire ! (爆)

クリスマス・プディングは1か月前から作って寝かして置いてあるだろうか?そんなものは店で買うものではない。チキンも同様。自分のところで、ローカルブッチャーから仕入れた野放しの鶏を自分で調理する。『今年はホワイトソースのかかったマンクス・イン・ブランケットにしよう』とか。

ワイン??まず、クリスマス・プディング用のブランデーソースのためのブランデーがいる。

銀の食器を磨くのに重曹は買ったか?

サンタ???「三太」の間違いではないのか?クリスマスとは関係がない。正しいクリスマス・カードはエンジェルが付いているべき。

エッ?今晩外食ですか?今晩パーティー?それは奇妙だ。今晩は教会へ礼拝に行き、歌ミサに出て、
『クリスマス・ディナーは25日の正午だ!』

「おお、Lord。礼拝も行かず金儲け贅沢三昧の飽食のやからを許したまえ。彼らは自分たちがな荷をしているのか知らないのです。」

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