Quantcast
Channel: 英国式自転車生活
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3751

それから先へ

$
0
0





さまざまなものを買い集め、あるいは所有して、、それ自体がゴールになっている人は少なくない。

最近は「それで何をするのか?」が一大関心事です。

ただ使っているだけでは飽きる。

逆に言うと「~~をするために◎◎が欲しい」と言うことがある。

もう単行本を出してから10年ばかりが経ち、完売御礼。

あれ以降、こども用の自転車シートには転倒時用のガードを付けろとか、いろいろ出てきて全面改訂が必要な具合。そう言うこともあって再版の計画は今のところない。

実際のところ、そこへ出した車両の写真や図面などは、現在では互角の物を揃えられないでしょうから、似たようなものを出すのも難しいと思う。アマゾンなどではすでに3倍以上のプレミアがつきはじめている。

その前に出したMOOKは12倍強のプレミアが付いているから、まあ本はもう限界かなという感じです。現代では書籍は『即座の成功を要求される』。すぐさまヒットしなかったら、平積みを外され、目立たないところへ縦に置かれるか、とりよせになる。あとからプレミアがついても仕方がないのです。

あとは無料で読めるようにネット上で書きまくるだけ(爆)。

ある程度、自分の経験から疑いようがないということがpublic knowledgeになれば、使命は果たしている。

だいたい人の寿命などは予測が付かない。今日元気でも、数日後に意識不明になっても不思議はない。誰かの役に立ちそうなことは思い立った時に書いておくのが正しいのではないか?

さて、柳行李の計画ですが、こういうものに着目したものが、過去に一度も自転車雑誌に載ったことがないということは、『そういうものにお茶の道具を積んだりして、自転車で徘徊するようなことをする人がいなかったという事実』の裏返しだと思う。

それが煎茶にせよ、抹茶にせよ、『茶道具を壊さずに自転車で運ぶ』にはバスケットか柳行李意外に手段はない。

抹茶茶碗など、サドルバッグやパニアバッグには厚みがありすぎてうまく収まらない。

同様にやかんのたぐいも、つぶさずに、注ぎ口を曲げずにパニアバッグには入らない。

私は鳥が遊ぶ竹藪や、鶯の鳴く林、風が心地よい丘の上に来たら、30分でも1時間でもお茶を飲みつつのんびり風景を楽しみたい。

デジカメやスマホで写真を数枚とって、5分ほどで里に帰り、コンビニで飲み物というのは私は嫌いだ。

売茶翁や大雅堂が自転車に乗れたら、どういう自転車風流生活をするだろうか?

そういう生活こそ、現代生活のストレス落としになるのではないか?

自転車で何をしますか?

この問いの前にはブランドも変速段数も部品のグレードも関係がない。

単行本は某教科書会社が出してくれたのですが、おととい久しぶりにそこから電話があった。
なんでも、本を読んだ方からアルミのヤカンがプレゼントで届いているので転送しますということ。

本日届いて、開けてみると、骨董商のいうところの「うぶ出し」の新品未使用。かなり時代がある。昭和の20年代ぐらいのものか。出来がいい。商標のマークがじつに和風でしびれます。

こういうものを作りだす感性は時代精神の一部だから、今後はますます貴重になるでしょう。

柳行李とサイズがピッタリ合った。アルコール・バーナーと五徳、風よけ、弁当、その他を入れて、3人分ぐらいは楽に入る。

考えてみれば、10年経って、ようやくこの小型ヤカンが手に入った。待ってみるものです。

大事に使わせてもらいます。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3751

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>