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Channel: 英国式自転車生活
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顔に出たらおしまい

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なんでも政治家の選挙前に、100人ぐらいのこどもたちに候補者の顔写真をならべて置いて、『好きな人のところへ行っていってくださ~~~い』と、わ~~~~っと行かせると、だいたいこどもたちが集まったところの候補者が7割ぐらいの確率で勝つと言う話を聞いた。

「人は見かけじゃない」とこどものころからさんざん学校で教わりましたが、ひとかどの思想家、文学者、画家、科学者、偉人のたぐいで、悪い顔の人を見たことがない。

「最初は外見じゃないけれど、最後は外見じゃないの」(笑)

歳とともに顔はどんどん変わる。1年2年でも変わる。たまに「あれっ、こんな顔の人だったかな?」という場合がある。

NAOTOとかいう人は地震の前はたいそうな人気でトップにまで登っていましたが、私には人気の理由がわからなかった。途中で引退して陶芸にはまったお殿様と同じタイプの、意志的部分、ヴイジョン欠如の油の抜けた普通の人という顔に見えた。最近はさらに油もコクも抜けた感じにみえる。

1980年ぐらいの話。画家の田村のゲンさんが『最近の政治家の顔は人間離れしているのが多い』と言っていたのをふと思い出した(笑)。

『虎ん負』も『きんぺ』も私は顔が嫌いだ。『御羽磨』も出てきた時は「薄いな~、誰かにうしろでコントロールされているのかな?」という感じがした。

どこぞの国の知事が英国へ大名旅行へ行ったことが問題になっていますが、それも『彼の工夫のないガリベン野郎的な側面』がよく出ていると思う。

ロンドンにはジェーン・オースチンがよく宿泊していたホテルがありますが、18世紀に建てられた一軒家です。部屋数は10に満たない。いつも要予約な場所です。格式も高いもとは貴族の館でした。

そういうところを借り切ってしまえば、彼の滞在日程なら数百万で済む。一部屋18万円ぐらいだった記憶がある。一軒家だから警備も楽、不審者をストップするのも、大ホテルよりはるかに楽なはずだ。

英国側に警備の援助を頼み、自分自身は5人ぐらいのシークレット・サービスを連れて行けば事足りる。

その昔、合気道の達人に塩田剛三という人がいた。まさに神業で、屈強の若い選手たちが本気で4人、5人で同時にかかってきても、小柄な彼はそれをかわし、逆に次々と投げ飛ばし、まったく触ることも出来なかった。

政治家のロバート・ケネディが見学に来て『やらせだろう』と思って、「私のボディガードとやらせてみて欲しい」とその場で突然言いだした。190cm以上の彼のボディガードが、わずか15秒ほどで抑え込まれてギヴアップした。

知事ぐらいなら、そういう人の3人と専門の目配りの違う専門家が2人ついていれば十分なのではないか。

しかし、自分は豪遊していて、一方で他人との打ち合わせには幕土鳴る怒のクーポンだったというところに(報道によると)、その人の小人物ぶりが見える。

せこいというかケチというか、鷹揚でない『利己的でしわい』ところが顔に出ている気がする。

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