何十年も自転車をやってきて、これはもう確信になったのですが、
「日本の自転車乗りには縄文タイプと弥生タイプがいる」(笑)
昔、20年ほど前、自転車雑誌の売りたし買いたし欄にへチンズのラグを載せたことがありました。そうしたところ、問い合わせがあった人たちの住所がピッタリと縄文遺跡の出る場所、あるいは大学の研究でDNAが縄文人に近いと言われている地域と一致していた(笑)。
つまり、問い合わせは東北、とくに青森、秋田、盛岡とか。長野の富士見、諏訪から静岡にかけての天竜川沿いの縄文エリア。岐阜県、四国の一部、九州からも問い合わせがあった。新潟も火焔土器が出ますが新潟からもあった。大阪から兵庫、島根はたぶん縄文系がモザイク状にいる感じがする。部品などをひき取りに来た時ヒゲの青々とした眉毛の濃い、二重まぶたにウエーブのかかった髪の、縄文の濃い感じの人が登場した(笑)。
ところがへチンズなどに関する問い合わせは、京都や奈良からは一切なかった。
「これは研究に値するな」と、ためしに次の号で、チネッリのフレームとかステムとかとを出してみた。みごとに問い合わせてきた人たちは弥生系でした(笑)。やせ形でヒゲのない人、あるいは四天王の広目天のタイプのがっちりした方など。
縄文人は栗が好物でした、縄文系の自転車乗りを黙ってケーキ屋へ連れて行くとモンブランを頼んでいる(爆)。彼らは猪も好物でしたから、「美味いカツ丼が、、」とか言うと反応する(爆)。酒は概して好き。
縄文系は「狩猟生活」の名残か森や林の中をのんびり走るのが好き。弥生系は海べりをロードで飛ばしたりするのが好き。
そういうこともあるのか、見たところ、インプレライダーは圧倒的にほとんどが弥生系です。写真を載せられないのが残念(爆)。
某イタリアのロード部品メーカーの日本窓口のトップも明らかに弥生系。
弥生系は『帝王崇拝』みたいなのが好きで、特定のビルダーや部品、ブランドを信奉する。組織を作るのも好き。縄文系は、キノコ狩りのさなか山の中で出会って『やあ』みたいな、部族主義者なので基本一匹狼。
じつは「遺伝子に導かれるままに自転車を選んでいるのかもしれない」(爆)。