Quantcast
Channel: 英国式自転車生活
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3751

一日の分かれ目

$
0
0



どうやら今年も蘭が花を咲かせそうです。もうあと一歩。

万年青もずいぶん元気になった。

前にも書きましたが、万年青は台風の日、たった一日で葉が一枚びしょびしょになり腐ってしまった。家の中に移しておけば良かったと思いましたが、後の祭り。微妙なものです。

しかし、考えさせられました。そういうことは自然界ではあるだろうし、腐った葉にハサミを入れるのはどうかな、と思った。彼らにも自然治癒力はあるだろう。桜などは枝を伐ると、そこから雑菌が入って樹が枯れてしまう。

『桜伐るバカ、梅伐らぬバカ』と昔から言う。腐ったところをそおっと千切り、葉の負担を減らして様子を見ることにした。

ちょうどその時、盆栽をやっている仲間がいて、『盆栽も植物は、自分で葉を落としますから』というのを聞いて、ふと悟るところがあった。そのままで行こうと思った。

うちの万年青も自分で葉を落とした。自分で判断して、その腐った葉への葉脈をみずから閉じたのだろうと思う。

人間も、ほんの短期間の誤った道筋で、大きく健康を損なう場合があるように思う。

自分も去年はほんの1ケ月半のストレス、寝不足、外食続き、ビールで痛風が出ましたから。これはさらに年齢が上がれば、もっと慎重に日々を送る必要がある気がする。

高齢者の世話をしているとよくわかる。ちょっとペースを崩すと、元に戻るまでにかなりの日数がかかる。体調の振幅のブレをおさえる力が老化して弱くなっている。

そのペースをブレさせない生活が必要なのだと思う。若いころには、『規則正しい生活』などと言われても全く意に介さず、徹夜・夜更かしは当たり前だった。このごろは自分も睡眠時間が短くなると体調が落ちるのがはっきりわかる。

そういう具合になった時、中高年になると自分のペースを自己修正する判断力も落ちてくる気がする。

しかし、蘭とか万年青とかは、植物のくせに人間よりしぶとく生きそうだ。人間は活動力があるけれど、植物から見れば「太く短く」なのかもしれない。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3751

Trending Articles