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Channel: 英国式自転車生活
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喫茶店主の人間観察

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私がよく行く喫茶店のマスターがなかなか興味深いことを言った。

ちょうどその時、常連さんの一人が店を出て行ったのですが、足取りがよくなかったので、
「あの人、たまに顔をこの店で合わせるんで、このビルの近くで挨拶されたんだ。具合悪いのかな?」
「軽い脳血栓らしいですよ。」
「オレとそれほど歳は違わないのかな?」
「そんな感じしますね。でも健康状態悪いみたいだね。」
「訊いたの?」
「こういう仕事して何十年も人をたくさん見ていればわかりますよ。あと10年生きられないね。」
「こっわいこと言うね~。どうしてそう思うの?」
「歩幅が小さい。それと呼吸が浅いね。もうひとつは何と言うのか、全体から発散されてる生命力の輝きというか、OHーラというのか、そういうのが弱い。毎日たくさん人を見ていると、わかりますよ。金魚でも小鳥でも買ってきてすぐSHI-ぬのっているじゃないですか。みんな無意識に金魚すくいの景品でもセキセイインコでも選んでますよね。

あのくらいのOHーラというか、生命力の発散具合だと70歳超え難しいと思いますよ。」

「アッハッハ、オレもそういう風に見られていたんじゃないのか。最近自転車制作で疲れ切っているから、オレのOHーラも弱まってるのかな?」
「いや、R&Fさんはそんなことないですよ。呼吸が深い。」
「加齢でずいぶん30代の頃にに比べると肺活量も落ちて、呼吸が浅くなった自覚症状があるけどね。まあ、歳と共に肺活量が落ちるのは自然の摂理だからしかたがないとして、自転車に乗っている人は、陸上競技やほかのスポーツにくらべて、ずば抜けて肺活量維持に効果があるから、そのおかげかもしれない。」
「呼吸が浅い人は、『丹田に気がたまっていない』というか、OHーラ弱いね。だって、こういう商売してて、呼吸の浅い気が弱まっている人の顔は印象に残らないし、顔覚えられませんよ。」
「ハッハッハ。すべては気か。相撲でも『発っ気よし』というものな。」
「ひとかどの人物は、やはり丹田に気がたまってOHーラ放っていると思いますよ。そういう人は店に入ってきても存在感が違うもの。身体の輪郭線がハッキリしているぐらいの感じがありますよ。お釈迦様でもはるか離れたところから見てもわかるくらいだったらしいじゃないですか。」
「洋の東西を問わず、聖者のまわりには後光が差していたりするしね。」
「電気の無い時代に、ああいう絵画表現していたんですから、やはり昔の人は『輪郭線がハッキリした』ってボクが言ったそういうOHーラ感じていたんでしょうね。店へそういう人が入って来ると、『誰だかわからないけど、丁重に扱わねば』と思いますからね~。」

日本では『影が薄い』とか言いますが、それもやはり放つ生命力の感じを言い表したものなのでしょう。

ここ2か月ばかり、かなり身体的にも心理的にも疲れ果てたので、今年は27日で仕事おさめ、あとは完全休養とする予定です。

休んだら、喫茶店のマスターに『輪郭線がハッキリしましたね』と言ってもらえるだろうか(爆)?

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