昔、英国でドイツ人のデュルクと「おはようございます」と「こんにちは」を区別する国、しない国で、大きくキャラクターが違うのではないか?と話したことがありました。
ドイツや英国や日本はする。イタリア、スペイン、フランスはしない。
興味深いことは、そういう午前・午後で一線を引き区切りを付けるところでは、朝食がシッカリしている。
英国も最近はずいぶん朝食がアメリカナイズされてきた家が多いですが、家庭による。アレックスのところでは朝から「にしん」と果物が出てきた。もちろんパンと卵もあった。やはり90歳の大台にのるほど長寿で、ぎりぎりまで一人で生活できるような人はそういうちゃんとした朝食を摂っているという印象が強い。
アレックスの妹ダイアンも元気そのものでしたが、朝食はやはり正統英国式。別の友人のバーバラも80代半ばまでクルマを運転し、しかもけっこう上手かった。彼女も朝食には焼きトマトと果物を欠かさず。もういまや100歳まで手が届かんというところ。
私の前のドイツ人の彼女の祖母は、1920年風の長いシガレット・ホルダーでの喫煙者でしたが、100歳を越えた。彼女のウチも朝から果物とか上質のハムとかがいつもでてきていた。
漠然と、「朝をちゃんと食べ、とくに野菜、果物が摂れているのは健康に重要なのではないか?」と言う気がすごくする。身の回りを見渡して、夜に重い食事を摂っていた人で、長命はいない。アレックスも日本にいる時は、「夜はざる蕎麦」とか言っていた。
高齢者はなかなかサラダとが苦手な人が多いので、ビタミン不足解消に、ウチではくだものをすりおろして出していました。最近面倒になってきたので、ついにミキサーを買った。便利♪
5秒かかりません。だいたい林檎とバナナとか、林檎とグレープフルーツとかでジャッとやる。ジュースにするなら、バナナは皮に黒い斑点が出てきたひとふさ見切り100円ので充分。ずいぶん体調が良い気がする。現代人は恒常的に野菜・果物不足なのではないか?
そういえば、ネパール人シェフのお爺さんが98歳でまだ畑にいったりしているという。そのお爺さんの健康法は一日レモン1個食べるのだそうです。たしかにビタミンCは血管老化防止に効果があるはず。
私は朝から油ぎとぎとの「朝怒鳴る怒」が苦手。乳化剤タップリ入りのシリアルも苦手。英国ではそういうものが入っていない、ゴソゴソの全粒のオーガニックものをよく食べていた。レーズンのかわりにプルーン。そのせいか、英国へ戻ると、健康状態が常にワンランク上がる気がした。ところが、日本へ帰ってくると、そういうのはけっこう高い。
そんな感じで朝を食べ、11時に混ぜ物なしのスコーンを食べ、オーガニックの紅茶を飲み、英国式時間で午後1時から昼飯、というのが性に合う。
日本でこれを実行しようというと自分ですべてやるのはたいへんです。どうしても外食や出来合いを食べざるおえない。そうするとたちどころに『混ぜ物、添加物入り、産地偽装モノ』が身体に入ってくる。現代日本人は今後90歳の大台にのる寿命の人は、かなり減るのではないか?
私なども忙しい時は、疲れそのものより、外食続きで健康レベルが落ちる気がします。
写真は「見てくれ無視」の自家製スコーン。味は100%英国、混ぜ物なし。