Quantcast
Channel: 英国式自転車生活
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3751

睡眠時間3時間弱

$
0
0
今朝は4時に寝て今さき起きました。まあ、こういうことをいつまでも続けていられない。

本日自転車の引渡しがあるので、昨晩から自転車の組み立てをやっていました。あいも変わらず問題点は「チェンライン」のことです。「シマノのカタチが嫌いなので、クランクはカンパにしてください」とよくある一言からでしたが、もちろんこれは「ウルトラ・トルクのクランク」のことではないわけです。角テーパーのカンパということになります。私だって左右剛性が極端に違うシマノのクランクが良いとは思えない。

BBの手もちがないか探していたのですが(発注分はいまだ届かず)、まあ、こういう世の中の趨勢にさからう作業は不毛だなと思います。なぜ世の中このようなないないずくしいなってしまったのか?この状況こそが、まさに他社製品を使わせない、古いものも使わせない「グランドスラム」で寡占をねらう作戦の網の目なのかもしれません。

6年以上前の規格の部品をストックして製作しているメーカーはいかなる分野でも存在しないわけで、たとえストックしたとして、そういう部品を何十台分も6年間在庫しておいたら、倉庫料の問題でも、帳簿上の問題でもたいへんなことになるわけです。そいうことは出来るはずがない。

だからカンパも在庫せず、ある程度のインターバルで「補修部品としてつくる」わけです。これは健全だと思います。また作ってくれるだけ良心的。

ところが自転車界では、そういう古物を使わざるおえないような世界的状況があります。

「古いTAを」とか「古いカンパを」とか「古いウイリアムズを」という声はヨーロッパでも北米でもオーストラリアでも日本でもいたるところであるわけです。その声は決して少数派ではありません。

だから英国のブランドGBも、日本のサンエクシードも、アメリカのベロ・オレンジも昔風のクランクを発売するわけです。なぜそういう具合になったのか?

アメリカの自動車業界は、ひどい時には一年に2回モデルチェンジをして、デザインの計画的陳腐化をはかっていました。日本の自転車ではそれを「段数を増やすことで同様の効果を狙っていた」と思います。

自転車に詳しい人ほど「11段とか電動チェンジなんか自分のサイクリングにはまったく必要ない」と思っているから、そういう古典的な部品の要望は絶えない。

レースで優勝したい人、優勝候補者は最新を使ったらいい。

だいたい、『タイトル剥奪王、アームストロング』は、みんなが10段変速だった時、彼は9段変速を使って勝っていました。クランクやペダルも、彼はその初期にはわざわざ古いモデルを探してきて「踏み心地が最新型よりいい」と言って使っていたことは有名です。

信号で停止するたびに電子制御で自動的にローへ入る重さ30kg弱の自転車など欲しくない。そういうものは、「クリスチャニアで回転の初期のテールの振り出しの時、ストックのボタンを押すと電動でエッジが引っ込んでパラレルでの回転が容易になります」というような、人間をダメにする発明なのではないか?

「レースに出ないんだったら、検査がないんだからアームストロングと同じ増強剤でも飲めば?」とかいう過激な一言が頭に浮かびます。

ところで、興味深いのは、今日の明け方の3時ごろ、シマノの古い角テーパーのシャフトがあって、「ほう」と2003年ごろのアルミのカンパに入れてみました。角度もピッタリ。長さもほとんどちょうど。ちなみに日本の現行品の主流のJISのテーパー角度はこれとは違う。

シュパーブや手許の杉野の古いものにそのシャフトを合わせてみる。角度ピッタリ。ZEUSのクランクに入れてみる。角度ピッタリ。TAに入れてみる。角度ピッタリ。TAにあうと言うことはストロングライトにもあうということです。角テーパーのカンパのカーボンクランク。ピッタリ。

現在ISOテーパーのBBはどこも在庫切れが多い。しかも価格がJIS規格の倍ほどする。誰が、なんでコッタレスの規格を何のために変えたのか?これは陰謀ではないのか?という考えが私はぬぐえません。

それとも使っているアルミが格オチしたので、断面積を増やしてずんぐりむっくりさせないともたない?それにともなって、角穴が拡がらないようにテーパーを変えた?

半世紀ほどずっと同じ規格でやってきて、ある時突然ウルトラトルク。私もそうありたい(笑)。寝が足りてないんで今日はリミッターはずれてます。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3751

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>