自分の料理をする気力がなく、高齢者向けの老母の食事を準備したら、私は外へ。
何やら、私のほうを隣の椅子から見て、こそこそやっている。
「ねぇねぇ、R&Fさんは血液型何型?」
「はるか宇宙の彼方から来たから地球の血液型じゃないかも。」
「日本人、A型が多いからA型にしとこっと。」
「何年生まれ?」
「自分でも忘れるくらいいつもさばよんでるのに、歳ばれちゃうじゃないか。」
「じゃあ、1974年生まれにしとこう。」
と彼女としてはせいいっぱい古い人にしたつもりなんでしょう。
「常識人?それとも変わってる?」
「変わってる。」
「ちょっと見せて。」
「似てるでしょ。」
「ハハハ。うん、よくできてる。」
「なかで他の人とケンカしたりすんだよ。」
「そりゃ困るね。このまわりに漂ってる青い人魂はなに?」
「これはね、落ち込んでるの。」
孫悟空に名前を言うと吸い込まれるヒョウタンが出てきますが、最近の電子ゲームはそういう感じらしい。取り込まれてしまいました。
「おうち買ってあげるね。」
よしっ、おまえは良い子だ(笑)。