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Channel: 英国式自転車生活
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いよいよ危険水域

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いまや、乗って出かけられる可動車は仙人クラウドが頼みの綱。タイヤがいよいよ危険水域なので、ついに交換。

あまりに放置すると、フリーブロックが抜けなくなるので、フリーを抜いて、温めたマシンオイルを入れる。これでずいぶん寿命が変わる。ついでにハブを少し磨き、リムも磨く。考えてみるとどうでしょうね、もう4年以上、ただの一度も磨いていないのではないかな?なんたるものぐさ(笑)。


それでも昔の1号メッキのスチールリムはこのとおり、ワックスをかけると新品の輝き。雨の中でもジャンジャン乗っているのにもかかわらずです。アルミのリムではどす黒い水が出て、それが乾くと、1日磨いてもなかなかきれいにならないだろう。


真っ赤にサビる隣国製の鉄部品とは格が違う。


この時代の三信のハブは、英国のGBのハブ(ゲイリー・バージェス)のフルコピーだが、革のパッキングが入っていて、中に水は入らない。4年間、注油だけで、グリスアップしていないで毎日乗っていて、雨の日でも乗っていて、中にゴミ、ホコリ、砂の侵入は一切無し。球押しもスはなし、滑走面は曇り一つなく輝いている。


秘訣は、私はじつはモリブデングリスを使っています。あれは『グリスが中で偏らない』。通常の半透明なグリスは、どうしても中で、どこかに集中する傾向がある。

『抜き打ちであけても』(爆)、モリブデングリスは、くまなく、まんべんなく行き渡っている。ただし、作業中手が汚れるし、はみだしていると、グリスが汚れているように見えるので、あまり人気がない。ちょっと前に出したカンパのシャフトの無傷ぶりは感動ものだが、あれもモリブデングリスとの相乗効果かもしれない。


タイヤはもう『もとをとったね』(爆)。やはりミツボシのタイヤは偉大だ。ここまで乗って、回転させて、タイヤの外周部で2mmブレがない。半年でタマゴを呑んだヘビみたいになるポニョレーサーなどとはまったく格が違う。ミツボシはもう自転車のタイヤの生産をやめてしまったので、ためしに三種ランのワールド・ツアーを入れた。

踏み面が硬い。キャラメルタイヤをはいたようだ。外周部での真円ぐあいはだいたい4mmぐらいか。じつはワールドツアーは、ほぼ同じパターンのものが1930年代からあった。あの時代でも評価は高くなかった。あの時代、何と言ってもダンロップ、エイヴォン、ジョンブル、パーマーにくらべると、ずいぶん人気がなかった。あの独特のダイヤ模様をつらねたパターンは、フロントにはくと、『ダイヤの太い所でハンドルを切った時と、ダイヤ2つがつながっているところが接地している時にハンドルを切った時では、切れ具合が変わった。』私はそれが気になって仕方がなかった。

ダンロップやエィヴォンの、矢のように、吸い込まれるように直進し、コーナリングの時には、レールがあるかのようにペンシル・ラインで正確にコーナーを抜けて行く感じは、『亀の甲ダイヤのパターン』では無理。

ミツボシはダンロップの『砂目パターン』のタイヤによく似た感じで、実に好ましかった。

ところで、8分の1のチェンとギアはメチャクチャ頑丈で、仙人クラウドのチェンとフリーは、いまごろになって、やっとあたりがついて、チェン音がしなくなってきた。夜走ってみると、チェン音がほとんどしない。10m道路の反対側を走る現代のロードのチェン音がうるさいくらいだ(爆)。たぶん、ギアのコグとチェンのローラーの接触面積が現代の薄いチェンの何倍もあるから、面圧がかなり低いせいもある。

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