ま~~~ず、ほとんど自転車雑誌を買わない私がCSの5月号は買ってしまった。だいたい、変速器の歴史の話などで、私のところに「これでどうですか?」と「読み合わせの版下を送ってくるぐらいだから、いまさら私が買って読むことはない」とたかをくくっている。
パラパラとめくるとずいぶん『つつこみを入れたくなる部分がある』。世界最先端、ダンシングの新事実とある。その中に、世界ダンシング列伝というのがあって、笑ってしまった。
アームストロングもパンターニも、コンタドールも、みんなドーピングで捕まった連中ではないか。しかも、アームストロングは記録剥奪、永久追放の男ではないか。
日本はいつまで『歴史上最大の八百長男を持ち上げるつもりなのか?』。彼自身がドーピングをやったと白状しているのに、『私は彼のクリーンを信じます』って、それはいったいなんのか?
初代のツールのチャンピオンのモーリス・ガランが、途中、列車に乗ってキセル走行をして『世間を驚愕させた』のと互角の話だろう。
ダンシングとスィッツテイングを交互にしながら、回転を下げずにぐんぐん上る。それは足の筋力ではなく回転トルクで馬力を出す方法でのみ可能だ。それを過去のチャンピオンたちも知ってはいたが、それに追従する心肺能力、血液循環能力の壁があったわけです。それを可能にしたのは、最新のドーピング技術だったわけで、その先にパンターニもアームストロングもいた。なにを勘違いしているのか。
パリ―ブレスト―パリで名をはせたヒューバート・オッパーマンが英国で走った時、新聞や雑誌が書いた、
『オッパーマンは卑怯にもサドルから尻をあげ、、』(爆)。
さて、フロントシングルの話ですが、英国はウェールズやデヴォンに行くとフロントを落としたい地形がありますが、イーストアングリアとかノーサンバランドからリンカンシャーにかけては、私ならフロントダブルはいらない。実際、私がかつて所有したH.R.モリスもリーチ・マラソンもカールトンも、フロントシングルが圧倒的に多い。
英国人にフロントは?向かい風の時にフロントにダブルがあったほうが便利なのではないか?とずいぶん訊いたことがある。
『ない!とあきらめればなんとかなるのだ。上り坂ではひたすら耐えて、足の下に登坂がなくなるのを待つ。追い越された時、フロントをシフトアップして、追走、、そういう競争心は、自分のようなサイクルツーリストは持たない。そもそもあのフロント変速器というものは鬱陶しいものだ。そうじゃないかね?君はフロント変速器が好きか?』
ずいぶん、そういう答えを聞いた。そもそもアレックスがFUREクシター、ニュースピードを出した時、あれにもフロント変速器は付いていなかった。英国派はWW2の前からフロントシングルを当たり前に受け止めて来た(1930年代に、英国ではすでにフロント・トリプルがデビューしていたにもかかわらず。誰も見向きもせず。何度かアールズコートのショウに展示されたが話題にならなかった)。
ただし、英国では1920年代からフロントをダブルにして、リアのダブルコグと合わせて4段変速にすることはずいぶん行われていた。かつて某雑誌に出したハンバーのフロント・ギアは手でかけ替え式の2段で、後ろはスターメィの内装ハブだった。この『手でかけ替え式』はウィリアムスの1302(だったか?)も「手でかけ替え式」になっている。こういうのは便利なのです。普段は48T、もしくは46Tで走り、山岳地帯に入ったらフロントを36Tとか38Tにかけ替える。私の仙人クラウドもフロント変速器を付けず、山に入ったらインナーに手でかけ替える英国式にしている。
最新のフロントシングルだと、場合によってはチェンの外れ止めの金具が必要になるが、リアが3~7段なら、外れ止めは必要ない。だからうちは4段~7段のフリーブロックでやっている。ツーリングには5段で充分だろう。6段が出た時、『使いづらいな~、余計なことしやがって』と感じたヴェテランは少なくないはずだ(笑)。
段数の多さより、ローがいくつか?のほうが私には大きな関心事だ。最大登坂能力にローにいくつの歯数が入っているかが大きな影響を及ぼしますから。
段数が少なくなれば、チェンとコグの厚さも増やせる(事実、昔のものはローラー部分も今の10~12速よりはるかに広い。これは何を意味するかというと、チェンとコグの接触面積が、昔のもののほうが広い。チェンを引っ張るちからはほぼ同じ、ギアもだいたい13T~28Tぐらいだとすると、かかっているコマ数もほぼ同じ。だとするなら、横幅のある昔の規格の駆動系のほうが『面圧力』が低く、チェンもコグも長持ちする。
さらに、後ろのフリーブロックの幅が少ないのだから、チェンの『よじれ』も少ない。だからチェンの切れる事故もはるかに少ない。だから、『自転車に詳しい1960年代~1970年代の自転車を知っているヴェテランは、全世界的に5段変速の駆動系を大事に考えるのだ』。
1960年代、1970年代に、レジナやブラントンのチェンが切れたなどと言う話は聞いたことがなかった。
『うちは7年前からフロントシングルだぜ。』とM君に言ったら。
『それはR&Fさん予言者ですよ。でも、僕はフロントをシングルにした時のリアメカのロングアーチがカッコ悪いと思う方なんですよ。』
それはよくわかる。だから私は、自分の仙人クラウドには、リアのテンションプール―のアームが3段階に長く伸ばせる、アジャスタブルのスキッターを使っている(笑)。
結論はとうの昔に出ていたのではないのか?
パラパラとめくるとずいぶん『つつこみを入れたくなる部分がある』。世界最先端、ダンシングの新事実とある。その中に、世界ダンシング列伝というのがあって、笑ってしまった。
アームストロングもパンターニも、コンタドールも、みんなドーピングで捕まった連中ではないか。しかも、アームストロングは記録剥奪、永久追放の男ではないか。
日本はいつまで『歴史上最大の八百長男を持ち上げるつもりなのか?』。彼自身がドーピングをやったと白状しているのに、『私は彼のクリーンを信じます』って、それはいったいなんのか?
初代のツールのチャンピオンのモーリス・ガランが、途中、列車に乗ってキセル走行をして『世間を驚愕させた』のと互角の話だろう。
ダンシングとスィッツテイングを交互にしながら、回転を下げずにぐんぐん上る。それは足の筋力ではなく回転トルクで馬力を出す方法でのみ可能だ。それを過去のチャンピオンたちも知ってはいたが、それに追従する心肺能力、血液循環能力の壁があったわけです。それを可能にしたのは、最新のドーピング技術だったわけで、その先にパンターニもアームストロングもいた。なにを勘違いしているのか。
パリ―ブレスト―パリで名をはせたヒューバート・オッパーマンが英国で走った時、新聞や雑誌が書いた、
『オッパーマンは卑怯にもサドルから尻をあげ、、』(爆)。
さて、フロントシングルの話ですが、英国はウェールズやデヴォンに行くとフロントを落としたい地形がありますが、イーストアングリアとかノーサンバランドからリンカンシャーにかけては、私ならフロントダブルはいらない。実際、私がかつて所有したH.R.モリスもリーチ・マラソンもカールトンも、フロントシングルが圧倒的に多い。
英国人にフロントは?向かい風の時にフロントにダブルがあったほうが便利なのではないか?とずいぶん訊いたことがある。
『ない!とあきらめればなんとかなるのだ。上り坂ではひたすら耐えて、足の下に登坂がなくなるのを待つ。追い越された時、フロントをシフトアップして、追走、、そういう競争心は、自分のようなサイクルツーリストは持たない。そもそもあのフロント変速器というものは鬱陶しいものだ。そうじゃないかね?君はフロント変速器が好きか?』
ずいぶん、そういう答えを聞いた。そもそもアレックスがFUREクシター、ニュースピードを出した時、あれにもフロント変速器は付いていなかった。英国派はWW2の前からフロントシングルを当たり前に受け止めて来た(1930年代に、英国ではすでにフロント・トリプルがデビューしていたにもかかわらず。誰も見向きもせず。何度かアールズコートのショウに展示されたが話題にならなかった)。
ただし、英国では1920年代からフロントをダブルにして、リアのダブルコグと合わせて4段変速にすることはずいぶん行われていた。かつて某雑誌に出したハンバーのフロント・ギアは手でかけ替え式の2段で、後ろはスターメィの内装ハブだった。この『手でかけ替え式』はウィリアムスの1302(だったか?)も「手でかけ替え式」になっている。こういうのは便利なのです。普段は48T、もしくは46Tで走り、山岳地帯に入ったらフロントを36Tとか38Tにかけ替える。私の仙人クラウドもフロント変速器を付けず、山に入ったらインナーに手でかけ替える英国式にしている。
最新のフロントシングルだと、場合によってはチェンの外れ止めの金具が必要になるが、リアが3~7段なら、外れ止めは必要ない。だからうちは4段~7段のフリーブロックでやっている。ツーリングには5段で充分だろう。6段が出た時、『使いづらいな~、余計なことしやがって』と感じたヴェテランは少なくないはずだ(笑)。
段数の多さより、ローがいくつか?のほうが私には大きな関心事だ。最大登坂能力にローにいくつの歯数が入っているかが大きな影響を及ぼしますから。
段数が少なくなれば、チェンとコグの厚さも増やせる(事実、昔のものはローラー部分も今の10~12速よりはるかに広い。これは何を意味するかというと、チェンとコグの接触面積が、昔のもののほうが広い。チェンを引っ張るちからはほぼ同じ、ギアもだいたい13T~28Tぐらいだとすると、かかっているコマ数もほぼ同じ。だとするなら、横幅のある昔の規格の駆動系のほうが『面圧力』が低く、チェンもコグも長持ちする。
さらに、後ろのフリーブロックの幅が少ないのだから、チェンの『よじれ』も少ない。だからチェンの切れる事故もはるかに少ない。だから、『自転車に詳しい1960年代~1970年代の自転車を知っているヴェテランは、全世界的に5段変速の駆動系を大事に考えるのだ』。
1960年代、1970年代に、レジナやブラントンのチェンが切れたなどと言う話は聞いたことがなかった。
『うちは7年前からフロントシングルだぜ。』とM君に言ったら。
『それはR&Fさん予言者ですよ。でも、僕はフロントをシングルにした時のリアメカのロングアーチがカッコ悪いと思う方なんですよ。』
それはよくわかる。だから私は、自分の仙人クラウドには、リアのテンションプール―のアームが3段階に長く伸ばせる、アジャスタブルのスキッターを使っている(笑)。
結論はとうの昔に出ていたのではないのか?