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NASAの発表

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これはNASAの太陽観測チームの発表ですが、10月17日に太陽の表面に、観測以来初めての巨大な黒点群が発生していて、それが地球の方を向いており、大規模な太陽嵐が発生するかもしれないということです。

現時点で直径は14万キロもある。これはAR2192と名付けられています。

日本のメディアは「オーロラが見られるかもしれない」とか「携帯電話が使えなくなる」などと悠長なことを言っていますが、19世紀には、この太陽嵐で、スイッチを入れていない電話が通電したり、電信用の鉄塔からは火花が散り、工場のコイルに手を触れた技師が感電するほどのことが起こった。

最近ではカナダで、電線の変電設備がみんな太陽嵐でやられ、その送電設備の復旧に2か月ほどもかかった例が知られています。

さて、それからはるかにデリケートなコンピューター社会の現在、科学者たちはもし、19世紀のキャリントン事象と同様の太陽嵐が起こったら、その被害規模ははかり知れないと言います。

文明が根こそぎやられるぐらいの被害が予測されている。

まあ、クラウドとか、サーバーの中の内容なども無事では済まないでしょう。マイクロチップもことごとくやられる可能性がある。そうなると自動車も電子制御がすべて壊れるので走れなくなる。人工衛星もすべて壊れることがわかっている。

ナショナル・ジオグラフィックがかつてこれに関する被害想定の試算をした特集があった。

グーグルで、「キャリントン事象」というのを見てみることをお勧めします。これはデリンジャー現象などとは全く違うものです。知り合いの携帯電話の開発技術者も混同していたので、はっきり書いておきます。金融活動なども壊滅的になると予想されている。

youtubeでSuper Flare! Carrington Class KillshotでNASAの観測影像が見れます。

さ~~て、原子力発電所の制御装置は太陽嵐への備えはあるのでしょうか?

太陽嵐は150~200年周期で巨大なのが必ず来ることがはっきりわかっている。地震よりも確実に来るのです。また、そういう太陽嵐が来た時に、地球の磁場がいくらかのシールドになるのも科学者の間では知られていますが、その地球の磁場がキャリントン事象のころ、19世紀より15%ほど弱くなっているのもわかっている。

NASAが言っていて、日本で販売された科学雑誌でも取り上げられたことですから、何かあっても、想定外という言い訳は通用しないと思います。

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