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Channel: 英国式自転車生活
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作るために作る

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何でもそうですが、職人は道具から作る。その道具にその人の考えと経験がすでにでている。

あるところで「工作機械などはすべて入れ替えて、前の代の機械は一つも残っていない」というのを読んで「そういうものかな???」と思った。

「物作りはロジック」ですから、自転車などの場合、別のロジックで作っているとは思えない。

フレームは旋盤とフライスとトーチと定盤だけでつくるものではない。その定盤も自転車専用で、KJH氏がつくったものではないのか?新規交換していることはありえないでしょう。

フォークの曲がり一つ曲げるのも、左右の振り分けを見るのも、工房自体に特有の治具がある。教わったか何かして、同じ系統の道具を使っているところもある。

私の師匠は

「R&Fさんはみんなノーマークだから、よそのは、どういう道具使ってるか、なにげに人の仕事と道具は良く見といたほうが良いよ。イヒヒ。自分のは見せたらいけない。

うちなんか、昔、アメリカの人が見学に行きますからよろしく、とか言われてさ、一人来るのかと思ったら、たくさんきやがって、勝手に仕事場入って、こっちで話しているうちに、むこうで道具いじって写真撮ったりして、アメリカに根こそぎ持っていかれたんだ。いまは連中アルミとカーボンだけど、あそこへ行くまでの利益はうちがだしてやったようなもんだ。」

と言っていた。

このところ、ちょっと時間を盗んでスタンドをやっていた。どうもこれがないと仕事がやりにくいところがあって、ハンドルはあっちこっち向くし、引っ掛け式の台だと変速調整なども車両が動いて実にやりにくい。

前後作ったので、人が乗っても平気。後ろにローラー付ければ素人でも乗れるローラー台、室内バイクにならないか?ちょっと発展させてサイズを採寸する新型をやろうかなどと思っている。今世の中にあるやつには決定的な欠陥があって、それはシートアングルとヘッドアングルが可変でない、ということです。それでは本当のところドロップ以外では使えません。

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