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リチャード・アッテンボロー

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24日、私の好きな監督の一人リチャード・アッテンボローがNAくなりました。90歳。

多くの人が『同じ名前の俳優がいなかったっけ?』と思われるのではないかと思います。

そうです、彼は俳優でもありました。映画、大脱走で、最後は捕まって銃殺されるロジャー・バートレット、ビッグエックスを演じていた。呼び止められ、みごとにドイツ人のふりをするが、もう一人の連れが英語で話しかけられて英語で答えて発覚し、市街を逃げるシーンを記憶している方も多いはず。

私は彼の監督した映画『ガンディー』が大好きで、何度見たことか。

私は彼の過去を見る『おだやかな説得法』に感心する。決して糾弾しない。

善意のがわの海へ見ている人を引き込む。『ガンディー』もそうだし『ヤング・ウインストン』もそうです。

ガンディーの映画の出だしで、「人の一生のすべてを描き出すことは出来ない、、」というキャプションが流れますが、あの一文の中に彼以前には存在しなかった紛争をとめるタイプのアッテンボローのヒューマニズムがあると思う。そしてあの映画はラストシーンで、紛争の始まりを告げるガンデイの暗殺でブラックアウトする。闇の中で「おお、神よ」というガンディーの一言が響く。

人のたましいと努力の意志が暴力で消されたところで、変わる力も希望も消え、世界は闇に覆われるという象徴的な演出になっている。

彼はケンブリッジの出身。ボンド・ガールのジェーン・セイモアの義理の父でもあります。幾多の爵位を受け、最後はロード・アッテンボローだったはず。彼はケンブリッジのエマニュエル・コレッジのフェローの息子でした。

こころよりのご冥福を。

「見たいと思う世界の変化にあなた自身がなりなさい。」

「良心の問題に関しては多数決の理論は通用しない。」

「怒りは酸のようなもので、何にもましてその器に害を及ぼす」

「人生は速度を上げるばかりが能ではない。」
             ,,,,,,,,,,,,,,,,,,ガンディー

いまの日本でアッテンボローの映画はもっと見られていい。

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