日本もお茶の世界は言うに及ばず、何でも修理しながら大切に使う伝統があるはずなのですが、さまざまなものが105円で買えて、自転車も8600円ぐらいで一台買えるとなると、「修理の美風」が危機に晒されている気がします。
実際、「修理するに値するものではない」ものも少なくないのが実情。
使っていたメッセンジャーバッグがそうとうボロくなってきたのと、もう一つのほうのものが、ベルトがしなやかで薄くて細い革のため、かなり重さを感じるので、両方とも修理・改造をお願いしました。
代わりに、1920~1930年ごろの英国の釣り師のカバンが修理から帰ってきました。フタをとめる革ベルトの千切れそうな部分を付け替えてもらい、ショルダー・ストラップを同じデザインに作り変えてもらいました。しばらく使って手の油が滲みてくれば、どこを修理したかわからなくなるでしょう。
こういうカバンはそう考えると100年もつ、のではないか?しかも味わい・風合いがあって、使いやすく、しかも安物感はない。
手帳とスマートフォンと財布、本、小型カメラなどを入れて移動するには、自転車用としても最高だと思います。
最新と古い良品のハイブリッドはなんだかホッとします。